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[産経] 英首都決戦で与党敗北 ブラウン首相に打撃（2008年5月3日（土））
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３日、ロンドン市長選に勝利し、労働党の現職ケン・リビングストン氏（左）の前で演説する保守党下院議員
のボリス・ジョンソン氏（ロイター＝共同） 【ロンドン＝共同】英国のブラウン労働党政権発足後、初の重要
選挙となったロンドン市長選で、選挙管理当局は２日、保守党下院議員のボリス・ジョンソン氏（４３）が労働
党の現職、ケン・リビングストン氏（６２）を破り、初当選したと発表した。
ブラウン首相にとって大きな打撃で、一段の求心力低下は避けられない。同時に実施された中部、南部で
の地方選でも労働党は大敗しており、今後党内から政権運営への批判が噴出する恐れもある。
キャメロン党首率いる保守党は、首都決戦の勝利を受け、攻勢を強める構え。２０１０年までに行われる次
期総選挙での政権奪還に向け、勢いづいてきた。
労働党は英経済の減速や諸物価の高騰、税制改正で独身の低所得者層が増税となったことなどを批判さ
れて支持率が低迷。最近の各種世論調査では３０％前後に落ち込み、保守党に大きくリードされていた。
当選したジョンソン氏はジャーナリストから下院議員に転じ、現在２期目。テレビ出演などで得た高い知名度
を生かし「市政の刷新」を訴えて保守、中間層に支持を広げた。
市長を２期８年務めたリビングストン氏は、１２年のロンドン五輪招致成功や環境政策の強化などの実績を
強調したが、及ばなかった。