09/08/04 22:33:28 xk3DNzzS
●日本の制度、世界的には非常識…派遣残酷物語
派遣社員という隠された「格差社会」。
派遣社員から「もう生きていけない」など多数の相談を受けている「派遣ユニオン」書記長の関根秀一郎氏は
「派遣が絶望の温床となっている。
このままでは、ほかにも許されないことを考える人が出てきても不思議ではない」と警鐘を鳴らす。
関根氏は「彼(加藤智大容疑者)のような行為は絶対に認められない」としながらも
「誰でも希望が持て壊したくないと思うような将来が見えれば、あのようなことはしない。
いつクビになってもおかしくない今の派遣労働者に将来を考える余裕はない」と語る。
関根氏の元に駆け込んできた1人は仕事中に指を骨折したが、
「辞めたら食べていけない」と骨折したまま1カ月間働き続けて指がパンパンに腫れ働けなくなった。
「労災隠しなんて頻繁にある」(関根氏)。
派遣問題に詳しい龍谷大学の脇田滋教授も
「日本では派遣元が企業に、正社員1人のコストで2人使えるなどと売り込んでいたりする。
ほかの国では『同一労働同一待遇』が原則で、派遣の差別待遇は禁止されているのに日本の常識は世界の非常識だ」と指摘する。
日本では「身分が下の労働者という意識もある」といい、正社員がいじめて暴力までふるった派遣社員を、
派遣元が守らずに「一緒になっていじめた」ケースや
暴力団のクレーム処理を押しつけられた派遣の女性が自殺するなど悲惨な話も後を絶たないという。
脇田教授は「1986年に労働者派遣法が施行されて以来、国は規制を緩和し続け、こんな状況を放置、容認してきた。
防ぐには仕組みを変えないといけない」と語る。
関根氏も「法律を見直して、絶望的な働き方はなくさないといけない」と訴えている。
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