【政策通でも】与謝野馨【政局にも目配り】at GIIN
【政策通でも】与謝野馨【政局にも目配り】 - 暇つぶし2ch212:無党派さん
07/10/27 05:46:23 V73fpXt+
>>210
一言で言うと「改革なくして成長なし」というスローガン。

経済はある程度のインフレ下で、最も高い成長率(潜在成長率)と
低い失業率(インフレ率非加速失業率・NAIRU)を維持する事が知られている。
だから2%前後の緩やかなインフレ率と、潜在成長率自体の向上及びNAIRU自体の低減を
目指すのが、一般的な経済運営と言える。前者がマクロ経済政策と呼ばれ、
金融政策や財政政策の領域。後者が構造改革と呼ばれ、規制改革などがその領域。
あとはもちろん所得再分配も経済政策の重要な役割なんだけどここでは省く。

ちなみにそんなインフレ率と成長率失業率の相関関係が明らかにしたのが、
去年ノーベル記念スウェーデン銀行賞を受賞した人のフィリップス曲線という研究。

で、これらは逆から言うと、経済成長や失業率には、最終的にインフレという大きな壁がある事を意味する。
つまり、潜在成長率やNAIRUを超える水準を目指して、金利引下げや財政出動で景気刺激しても、
それ以上はインフレが昂進するだけで、経済はちっとも改善しない。この「壁」にぶち当たる段階の
成長率や失業率の水準をどう想定するかで、景気刺激に対する姿勢は全く変わってくる。

そして「改革なくして成長なし」というスローガンの持つ意味は、「2%成長や3%台の失業率なんて
放置していたら、あっという間に酷いインフレになるぞ」という物(実際に経済財政諮問会議や日銀の
展望リポート等で過去示された見方)。現実には、既に両者を達成してもデフレのままで大嘘だったんだけど、
そういう日本経済についての自虐的な見方が、財務省や日銀などといった連中に逆に悪用されているわけ、未だにね。

ぶっちゃけ小泉改革なんてなくても日本経済は今程度には復活しただろうし(その時点のインフレ率も
恐らく1%行かない)、与謝野や町村が「高すぎる、絶対無理」と放言している名目3%成長という目標にしたって、
他の先進国の平均的なインフレ率(3%弱)を維持するだけで、小泉改革以前の日本経済ですら達成できた代物。
失われた10年と言うけれど、実質成長がマイナスを記録したのは、消費税5%引き上げ時と国債発行30兆円枠
実施時の二回だけ。ちなみにその二回とも与謝野が立案に関わってる。確かに与謝野がいる以上無理な話かも知れない。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch