08/07/20 16:58:08 3dPTQ6Lo
民主、知事選候補擁立の舞台裏
「しかし、びっくりしたなあ。突然稲富批判を始めるんだもの」。ある民主党関係者がそうつぶやいた。博多区内の喫茶店。近くのホテルで開かれた、民主党県連幹部らによる知事選対策会議が終わった直後のことだ。
この会議では、知事選の候補者として初めて稲富修二氏の名前が出され、その人選をめぐって激論が展開されていた。
「それは誰です?」。民主党関係者は若手の城井氏の名を挙げた。「私の地元支持者の間には稲富擁立に反対の声が多い。『城井さん、あなたが出たらどうだ』という意見もある、とね」。
「同じ若手なんだから、稲富氏を応援するのが普通では?」。党関係者は「岩本氏が優勢と見て、乗り替えたのかもね」とニヤニヤ。
知事選候補の座をめぐっては以前から現職国会議員岩本司氏の名前が挙がり、本人も前向きだとされていた。
確かに会議終了後、岩本氏と彼を推す元衆議院議員とともにホテル内の喫茶店に消える城井氏の姿を見てはいた。
だが稲富氏と城井氏は同じ松下政経塾出身で歳も30代。常識的に考えれば稲富氏を推しそうなものだが。
「それはね、嫉妬だよ」。別の党関係者がそう解説する。
「城井は稲富より若いとはいえ、まがりなりにも一期代議士を務めている。だから当然、自分が稲富より格上だと思っている。その自分の名前が出ず稲富の名だけが挙がった。それに我慢ができないんですよ。怖いよね、男の嫉妬はさ」。
「ならば、自分で名乗りを挙げればいいじゃないですか」。「彼は知事選に立候補したいんじゃない。ただ周囲に、候補者として自分の名前を挙げてほしかっただけなんだよ」。