10/06/10 16:46:49 8Hzk1ngs0
>>96さん
「キューバには海上封鎖したけど?」
中々良い例なので、以下検討する。
キューバ危機は、1962年、冷戦の真っ最中に起きた事件で、
発端はソ連がアメリカを射程に収める核ミサイルと、キューバに配備したことが原因だ。
核ミサイル、発射準備、基地などのは、空中偵察され、規模、機能、兵力は明白になった。
さらなる核ミサイル搭載のソ連輸送船のキューバ入港に対し、アメリカが海上封鎖した。
海上封鎖は、戦闘ではなく、武器や特定の戦略物資搬入を妨げるための警察行為だ。
そのため、対象艦艇を止め、担当官が乗り込み搭載物を確認する臨検が行われる。
ソ連戦は、臨検を拒否し、また強行突破を避けて引き返した。
以後、米ソの交渉により、事態は解決する。
上記の事態で明白なのは、
(1) アメリカを攻撃する意図と能力のある核ミサイルの配備
(2) 核ミサイル搭載が確実な輸送船のキューバ接近
(3) 核ミサイル発射準備(これは微妙な問題があるが)
の諸点であり、平時であるにもかかわらず、アメリカは臨検を行い、
核ミサイル搬入を阻止しようとした。
当時、米国とソ連は、相互の国家体制を否定する全面的な対決状況にあり、
各地で代理戦争があり、世界全体が「東」「西」に分裂してした。
現在の米中は、相互に友好を宣言し、最重要な二国間関係であると認識している。
もちろん、経済、財政、金融関係の緊密さは言うまでもない。
例えれば、イギリスがフランスを「海上封鎖」するようなもので、まったく状況が違う。