09/09/07 07:06:30 CZh2linY0
自分がこの板に最初にレスしたのは07年4月の連休くらいで、大体この2年は予想通りだった。
選挙の少し後で帰ってきて、景気の波やアメリカの住宅バブル、半島や中東情勢の予測から見ていると、
300議席はともかく、政権交代は必然だろうとその頃から思っていたので、驚きはさほどない。
外国メディアはいちおう歓迎の意を表している。
もっともな話で07年以降の自民政権は傑出した意思決定能力を完全に喪失していたからだ。
こんな弱体政権とはおちおち交渉も出来たものではなく、その意味では歓迎だろう
だが、自分は民主政権の今後と外交には極めて冷ややかな見方をしている。
まず内政要因が2つある。
第一に、景気や財政の現状がもう手をつけるには遅すぎる。
この秋、遅くても来年の今頃までには景気の二番底に陥る可能性が非常に高い。
米証券市場は粉飾会計だの減税措置だの、回復期待を先取りしつくして崩落の危険が大。
日本も財政支出を凄まじい勢いで拡大してきたので、長期金利上昇の懸念すらある。
民主の各種対策の予算をひねり出そうとすれば国債の増発以外に道はない。
第二に、民主大勝と小沢幹事長就任で、彼が海外では実質首相と認知されている。
連立協議はまもなく成立するが、恐らく連立他党だけでなく党内の反発を招く。
小沢は変わったと評する人もいるが、恐らくそれは違う。歴史は再び繰り返される。
福田元総理と勝手に進めた大連立交渉がいい証拠だ。
例えばFTA交渉やISAF参加などで小沢が持論にこだわる危険は非常に大きい。
小沢が宮沢面接以来20年、発揮してきた傲岸さや得手勝手さを嫌う人間は大勢いる。
また官僚叩き的な性質はほんとに士気を殺いでしまう。
国家戦略局なるものと各大臣、官僚機構も劇場型の大混乱を起こす可能性がある。
そんなこんなで恐らく外交は来年夏まで内政に足を引っ張られる。