09/02/23 22:46:23 vMTKL8aF0
中国は(超限戦)という情報戦を日本、東アジア諸国、アメリカに仕掛けている。
目的は、アジアでに地域覇権確立。台湾領有により太平洋への出口を確保して、
アメリカが海洋戦略によりヨーロッパ列強を西半球から追い出したように中国も
東アジアからアメリカを追い出そうとしている。未来の行動を示すバロメーターは、
日頃の活動である。経済的に相互依存関係を持っていても、インド洋、南、東シナ海など
海洋の活動をみれば、アメリカへの敵対心が如実に表れている。軍事的脅威などないのに
海軍の近代化を中心とする軍備増強。アメリカもまた、近年、インド洋の中国進出により、
インドとの連携を強めている。つまり、ユーラシアのベルト地帯であるリムランドの
連携強化を進めている。青木氏の論が残念なのは、ここらへの地政学的視点がないのだ。
青木氏が重要視しているのは、地経学的視点なのだ。
中国の対アジア、アメリカへの情報戦の重点は、日本、台湾、韓国の政治・軍事的な連携阻止。
(アメリカをアジアから追い出した後に政治的にも軍事的にも各個撃破できる状態にしておく)
最大な重要工作は、日米離間である。中国にとって日米同盟は、海洋進出にとって、
にっくき目の上のタンコブである。その為にアメリカに近づき、信頼を得てアジアの管理を
まかせてもらおうとしている。(遠交近攻策)
中国は、日米離間の為なら何でもする。日本のジャーナリストに日本の協力者の情報だって
売るだろう。青木信者諸氏が(米中同盟)を主張すればするほど中国は高笑いしているのだ。
日本の自立戦略は、戦前の日本陸軍のように多方面に敵を作るようなバカな敵前突破はできない。
できる内部環境の中で頭を使って着実に自立戦略を持たなければならないのだ。