08/07/13 21:52:48 Lfr0xaT60
>>22
昔の軍部とは違うが、絶対国防圏に近いものを考えている。
中国の(戦略的境界論)をご存知だろうか?
1987年 (解放軍報) 蔡小洪
* 戦略競争はすでに、大気圏外、海洋に向っている。中国は一人あたりに資源が少ない
国である。新たな戦略資源を手に入れることが国力、軍事力を強化することに繋がる。
資源は国家経済の血液であり、国防発展の基礎であり、21世紀に挑戦できるか否かの
鍵である。国境は国家の膨張により、変動するものである。
この論文が掲載された、数ヶ月後に徐光裕少将の(合理的三次元の戦略境界)という題の
論文が掲載された。これが、戦略的境界論である。(戦略的辺境とも言う)
地理的境界=領土、領空、領海の範囲の限界。普通、国防とは、この地理的境界の
防衛をいう。
戦略的境界=国家の軍事力が実際に支配している、あるいは、政治的影響力を延ばして
国家利益と関係ある地理的範囲の限界。それは、総合国力の増減に従って
伸縮するもので、国家と民族の生存空間を決定ずける、としている。
つまり、中国の国防圏は地理的境界ではなく、他国領でも、中国の生存空間を
決定ずける、地域であれば、中華圏として防衛するというわけである。
東アジアは、中国の経済発展にともなう、海洋進出戦略に対抗するにはアメリカを核と
した、横の繋がりの連衡策が必要になると考えている。
その為には、日本は中国に習い、地理的境界を守る専守防衛に拘らず、戦略的防衛境界を
設定すべきと考えている。特に台湾、朝鮮半島の地理的重要性は日本だけではなく、
他アジア諸国にとっても同じである。中国に海洋の出口を与えてはならない。
日本は他国領であっても、積極的に米台軍、米韓軍を有事の時は、空と海から支援すべきと
思っている。その為に国民のコンセンサスと法整備が必要になる。