08/08/14 14:10:30 GlCVbAJ40
「多極化する世界、自主防衛を迫られる日本」 「日本の正道」(PHP)
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<110年間、一貫して変わらないアメリカの対日戦略の概念>
・レフラー教授やテキサスA&M大学の国際政治学者、クリストファー・レイン教授:「戦後の
対日政策の本質は、ダブル・コンティンメントである」と言っている。つまり、「まず、日本が独立
できないように封じ込めておき、その封じ込められた日本をアメリカ外交の道具として使用して、
ソ連や中共を封じ込めておく」という政策なのである。
占領軍憲法と日米同盟によって日本が自主防衛能力を持てないようにしておきながら、
自衛隊にある程度、米軍の補完部隊として役に立つ通常戦力を持たせておき、それを
「ソ連封じ込め」や「中国封じ込め」のために利用するという戦略思考である。(中略)アメリカの
「親日派」の本音は、対日ダブル・コンティンメントのシステムを21世紀になっても維持することだ。
<日本が普通の国になることなんか許さない>
・1994年、私は当時ペンタゴンで日本部長を努めていたポール・ジアラ海軍中佐のオフィスに
遊びに行き、彼とも二時間ほど議論した。当時、小沢一郎氏が著書『日本改造計画』(講談社)の
中で「日本は『普通の国』になるべきだ」と論じていたが、ジアラ日本部長は「小沢はとんでもない
やつだ。我々は、日本が『普通の国』になることなんか、絶対に許さない」と言った。
当時、北朝鮮の核開発が話題になっていたが、ジアラは、「たとえ朝鮮人が核兵器を持っても、
アメリカ政府は日本人だけは核を持たせたくない。これは絶対譲れない政策だ」とも述べた。
さらに、「この政策には民主党だけでなく、共和党も賛成している」と明言した。
このクリントン政権の「東アジア地域において、日本にだけは決して自主的な核抑止力を持たせ
ない」という政策は、「親日的」ということになっている現ブッシュ政権も維持している。