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AERA 2008年6月30日号
北朝鮮
一転日朝交渉の裏事情
米の意向に乗じた日本-日朝協議、拉致「再調査」の背景
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URLリンク(www.excite.co.jp)
「まず米国の意向ありきだ。拉致問題で日本には義理を果たしたという形を米国は作り
たかった。拉致問題で前進したような形を作れと日朝双方に要請したんだろう。日本は
やはり米国の従属国だね。舐められている」と複数の政府筋。
そもそも今回の協議自体、4月にヒル次官補が北朝鮮に「とにかく日朝を進展させろ。
そうすればテロ支援国家指定は解除できる」と説いたのが発端という。そして日本にも
見返りを用意しろと要求したフシがあるのだ。「制裁解除」が先にあり、「再調査」は
アリバイではないかとの見方だ。
北朝鮮の悲願、テロ支援国家指定解除は外国企業や国際金融機関の投資や融資の道
を開く。北朝鮮としては今あえて、リスクの大きい日本との拉致外交をやる意味がなくなる。
となると「再調査」に北は本気なのか疑問が出るのは当然だ。しかも、それを日本政府も
知りながら「真剣な協議」を演じて見せただけではないかとの疑問が出てくる。実際、
外務省高官は国会議員に「米国の強い意向」を漏らしたという。