死刑制度に関するよくある勘違いat COURT
死刑制度に関するよくある勘違い - 暇つぶし2ch1:観念は具現化する ◆3PwDX5T6IA
10/03/10 18:11:38 KyHVtMwK0
死刑制度に関するよくある勘違い

その1「死刑には抑止力がある」
刑罰の抑止効果は「比較的正常な判断が可能な犯罪」においては認められる。しかし正常な判断ができない精神異常・錯乱・深い思い込み・洗脳状態で為される殺人等の重罪についても同じ有効性を当て嵌めるのは、拡大解釈による錯誤
「死刑があれば殺人を思い止まる人がいる」という見解は、以下に詳細を示すとおり「死を恐れ遵法精神に溢れる一般人の自己投影」「犯罪心理学に疎い善良な市民が抱く希望的観測」「気が触れる程の強烈な殺意体験のない幸福者による楽観主義的錯覚」である
「自分たちが理解出来ない存在(凶悪犯)は排除して良い」という理屈の裏には「凶悪犯の心理など理解したくない」という怠慢もある

-衝動的な殺人について-
怨恨による発作的衝動的な殺害の瞬間は、猛烈な快感に我を忘れ死刑はおろか逮捕すら頭にない。恐怖を回避する場合も、目の前にある恐怖に比べたら死刑など脳裏を掠めもしない
突発的なケースでは概して発想が偏狭で近視眼的になるので、己の死刑の可能性を考え始めるのは専ら殺害後か事件発覚を知った後、若しくは逮捕後である
本当に死刑に怯え始めるのは早くても殺害直後。まだ事を起こしてもいないうちから真剣に「死刑が怖い」と戦く者はいない
「犯行前に本気で死刑を恐れない」ということは、抑止にならないということである。尤も、事前に心底から恐怖するだけの豊かな感性と想像力があれば、元より殺人を余儀なくされるほどの視野狭窄に陥ることもなかろう

-計画的な殺人について-
計画的なケースでも「バレないor逃げ遂せるor証拠ないから不起訴・無罪or有罪でも酌量され死刑はないor死刑上等」と思い込んでいる場合は、「死刑の」抑止力は働かない
計画の段階で、「死刑だけは避けたい」という思惑が同じ自己保身からくる「発覚だけは」「逮捕だけは」より優先されるとも考えにくい
何故なら「少なくともバレなければ絶対死刑にならない」ので、考慮するのは発覚防止のみでよいからである(事実、犯罪者はこうした「自分に都合のいい解釈」が好きである)
「バレない」「逮捕されない」と思い込めば「死刑になるかも」まで考えが至らず(仮に至っても中途半端)、逆に途中で「バレるかも」「逃げ切れる自信がない」等と思い止まったなら、抑止しているのは死刑ではなく「警察権力」「世間の目」である

-死刑にならないから殺人した、という発言について-
従来の未成年や廃止後に見られるであろう「死刑にならないから殺害した」という主張は、「真の動機を誤魔化す為の口実、奇を衒った虚勢、歪んだ自己顕示欲の現れ」のいずれかである
殺人の動機には怨恨や所有欲、恐怖回避など様々な背景・目的があり、それらを差し置いて「死刑制度の不存在」が殺害動機になることはない(逆に「死刑制度の存在」を動機にした拡大自殺は実在する)。その他詳細は補足を参照

-死刑になりたくないから殺人しなかった、という発言について-
「死刑がなかったら殺すのに」「こんな奴殺して自分が死刑になるなんて馬鹿らしい」「死刑がなければいつ人を殺すか分からない」等は、己の遵法精神の高さや憎しみの強調・アピールである
彼らが本当に恐怖しているのは「逮捕や相手の反撃や殺人行為そのもの」。無意識的に自らを誤魔化しているので、多くの場合自覚がない
殴り殺そうとする最中ふと我に返って思い止まるのは、「これ以上やったら死刑になるかも」ではなく「これ以上やったら相手が死ぬかも」と考えるからである。それも「冷静さを取り戻した」のが、思い止まった主要因。このことは全ての衝動殺人未遂に言える
本当に「逮捕・懲役は覚悟の上だが死刑だけは避けたい」「相手の死ではなく己の死刑が怖い」なら、犯行後自ら救急車と警察を呼び自首して捜査に全面協力し、裁判では終始頭を垂れていれば良い
そうしないという事は、実際には死刑以外の事柄(逮捕、世間体、殺人行為そのもの等)を恐怖しているか、さもなくば「元々さほど切迫した殺意ではない」ということである
つまり「死刑」とは分かりやすい象徴・大義名分に過ぎず、殺害を止める真の理由は「必ず」別に存在する(「金が欲しくて強盗」の弁明が、真に欲しいのは金そのものではなく「金で買える食料・高級ブランド、借金苦からの解放等」なのと同じ)

続く


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