09/09/18 19:10:37 51gzHUwk0
前スレスレリンク(court板:826番)
>弱い弱者たる個人をいかにして国家から守るか、という話しかしない。
→近代刑法の常識ですよ。
仮に菅家さんの立場になって考えてみればいいでしょう。
私は何があったかは正確、且つ詳細には知りませんよ。
でも、DNAの検査以前に、警察の捜査に違法性はなかったのか、と思います。
そもそも、日本では取り調べをビデオテープに残してませんね。テープには録音しているようですが。
そして、何より、日本では取り調べに弁護士の立ち会いは認められてませんね。
それが、一番の問題でしょう。
菅家さんの話によれば、最初に刑事が土足で家に上がり込み、暴力を振われたといいます。
亡くなった女の子の遺影を突き付けて、「謝れ!」と怒鳴ったというのです。
菅家さんの事件の場合、死刑さえ求刑されませんでしたが、過去、死刑事件で同じような冤罪事件があったのです。
何故、ベッカリーアは、敢えて「自白は証拠にならない」と、常識と真反対のことを言ったのでしょうか。
さらに、証人の証言さえ証拠にならない、としています。
正確に記せば、自白だけ、目撃証言だけでは有罪にするべきではない、という常識的なことです。
アメリカである、レイプ事件がありました。黒人が被害者の「絶対に間違いない」という証言だけで、有罪とされてしまいました。
ところが、その男は刑務所で、偶然に自分と顔、背の高さ、体重、年齢までそっくりの男に会ったのです。
結局、他の様々な証拠から人違いが証明されたのですが、被害者はそれでも暫く、「間違っていない!」と主張していたのです。
重要なのは、公平な裁判が行われることなのです。
たとえ万に一つの間違いであっても、絶対がない以上、憲法で保証されている「請願権」が永久に奪われる可能性の有る死刑は、
憲法違反なのです。
「もし、自分が冤罪被害者の立場になったら」を常に考えるべきなのです。