死刑廃止論者総合スレPART55at COURT
死刑廃止論者総合スレPART55 - 暇つぶし2ch272:傍聴席@名無しさんでいっぱい
09/03/10 05:56:47 IySHWE3l0
大阪拘置所長・玉井策郎 「死と壁 死刑はかくして執行される」を読了した。
死刑制度を執行する側から批判したパイオニア的本だ。
初版が1955年だ。
戦後の混乱期から、それを引きずって、凶悪犯罪が多発していたピーク時期だ。
凶悪事件→死刑が当たり前で、年平均20~30の執行数があり、多い年には39(昭和32年、35年)もの執行数が
あった。そんな時期に、元拘置所長という立場から、「死刑制度」を批判した玉井氏の
勇気は並み大抵のものではない。
私も死刑制度に反対だ。一日も早く、なくなればいいと思っている。
ところが、この「死と壁」を読んで、ちょっと違った見方もできるようになった。
それは、「死刑囚の殆どが死刑を極度に恐れているのは確かだ。しかし、死刑は死刑囚にとって救いとなっている」
ということだ。同様に、郷田マモラ氏「モリのアサガオ」も実は、日本の死刑制度を真正面から批判しているのではない。
むしろ、「死刑囚への救い」として、肯定的に死刑制度を描いている。ただ、改革が必要だとしている。
しかし、百歩譲って、日本の死刑制度が一種の教育刑の延長として、いわば必要悪としても、
果たして、年間何人くらい処刑するのが適当なのか、という問題も出てくる。
殺人事件の被告の98%が死刑に確定されないとしても、
「こつだけは赦さん」というHボーダラインはあってもいいような気もする(笑)
近年、日本の死刑制度が密行的という批判を受けて、被執行者の氏名、罪状、執行場所などが公表されるようになった。
しかし、それとて、江戸時代や中世ヨーロッパで行われていたような、公開処刑とは程遠い。
日本でも、アメリカのような処刑を衛星放送で流し、公開処刑は実現しないだろうか。恐らく、しないだろう。
というか、実現させてはならない。
要するに、裁判所判事は死刑判決の理由として、一般予防(みせしめ)を必ずあげるが、そんな効果は実際にはないのだ(苦笑)
もし、死刑に死刑囚への教育効果を認めるなら、
「もし死刑囚が贖罪のために、死刑を自ら望む場合」に限って、死刑を認めてもいいような気がする。
日本では、毎年、3万人もの人が様々な理由で自殺する。最近では、それも含めて、「自殺」が
ニュースにもならない。もし、そういうことなら、きちっと手続きを踏んで、臓器移植の準備もし、いわば、「名誉の自殺」は認めてもいいような気がする。
無論、再度強調するが、私は自殺にも死刑制度にも反対する。しかし、自殺しようとしている人の意志までコントロールできない。
昨年、ロボトミー殺人事件で無期懲役刑に服している受刑者に「自死権」が却下されたのを受け、
損害賠償が提訴されていたが、こちらも当然のように却下された。
URLリンク(birthofblues.livedoor.biz)
しかし、これは如何なものか、年間3万人もの自殺者が居る国で、受刑者の自殺圏が
認められてもいいように思う。尤も、実際のところ、昨年の三浦受刑者の拘置所の自殺等、
拘置所での自殺は珍しくない。それでも、「死刑確定者」が殆どいない、というのも事実で、
もし、良心の呵責があるなら、刑が確定する前に自殺した方が潔いということになるのだろうか。
因に、死刑確定囚ではないが、西新宿駅バス放火事件の犯人は無期懲役刑に服していたが、
18年後に自殺している。果たして、これで、僅かでも正義が実現したと感じた被害者やその遺族はいたのだろうか。
それとも、長く生きさせすぎたと思ったのだろうか。問題は、死刑囚に限らず、尊厳死をどこまで、
社会システムの中で認めていくかということにもなる。


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