08/05/23 08:11:48 DaFm0fC60
死刑存置派の因って立つ根拠というのは、
被害者の法益と加害者の法益の均衡ということだろう。
すなわち、被害者の命が奪われて存在しないのであるならば、加害者の命が存在し続けていては、
均衡が保てないということだろう。
しかし、これは可笑しな屁理屈で、もし殺人事件で一々「法益の均衡」を目指していれば、
年間少なくとも、日本で1000以上起こる殺人事件で、それに見合う数の死刑執行数がなくてはならない。
そういう事情で中国では、年間6、7千の死刑執行が行われているのだろう。
そんなバカなことが、日本であっていいはずもない。
たとえ、殺人という人間が起こしうる最低のことをしでかしてもセカンドチャンスは与えられるべきだろう。
まして、中国みたいに殺人だあけではなく、汚職や麻薬取り引きで死刑判決が下るべきではない。
何千という死刑が中国で実施されている事実は、死刑効用の根拠となる、一般予防と特別予防に
効用がないことを証明している。
死刑制度を応報論や復讐の為に利用するべきかを議論するより、まず「死刑制度に実益はない」を
前提にするべきだろう。