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6月30日、第12回公判が開かれ、名古屋事件の現場検証と証人尋問の調書を取り調べた。
裁判長 「今、取り調べた調書について、被告人が何か述べることはないか」
被告人 「(長い沈黙のあとで)あんた、俺のような男をどう思う?」
裁判長 「どう思うって?」
被告人 「4人も殺して、ここに立っている、この男のことだ。あんたに個人として訊きたい」
裁判長 「どう思うか問われても、今は言えない。裁判所は途中で、意見を言うことはできない。
裁判所の意見は、判決で述べることになっている」
被告人 「あんた達のやろうとしていることが、分からないことはないんだ。だけども俺には、
もはや関係ない。いつもこんなことを裁判所でやるんだったら、俺は出てこなくてもいい
だろう? そっちが勝手にやればいい。どうせ俺は、覚悟ができているんだ(と、首筋に
手を当てる)。
こんな時間があるんだったら、俺はもっと、勉強したいんだよ、トーコーダイで!」
裁判長 「東京工業大学で勉強したい?」
被告人 「(声を荒げて)俺がどこから裁判所へ来ているか、あんたも知っているでしょう。
こういう事件が起きたのは、あの頃、俺が無知だったからだ。それは、貧乏だったから、
無知だったんだよ。そのことを俺は、東拘大で勉強して分かった。俺のような男が、
こうしてここにいるのは、何もかも貧乏だったからだ。俺はそのことが憎い。
憎いからやったんだ!」
「東京拘置所」を略して「東拘」と言うが、永山は思い違いをしていて、「東拘大」と言ってしまった
ため、裁判長は永山が「東工大」と言ったのだと思ってしまったようだ。
裁判長 「憎いって、誰が憎いの?」
被告人 「何もかも憎い! みんなだ!」
さらに、小学校も中学校も満足に出席しなかった永山が、ウイリアム・ボンガーの著書
『犯罪と経済状態』にある1節を突然、英語で披露してみせ、裁判関係者や傍聴人を驚かせた。
“Poverty kills the social sentiments in man, destroys in fact
all relations between men. He who is abandoned by all can no longer have any
feeling for those who have left him to his fate.”
(貧乏は人の社会的感情を殺し、人と人との間における一切の関係を破壊し去る。すべての人々に
見捨てられた者は、かかる境遇に彼を置き去りにせし人々に対し、もはや何らの感情も持ち得ぬ
ものである)
河上肇の著書『貧乏物語』の中に引用されていたものを暗記したものだった『貧乏物語』
(岩波文庫/河上肇)
被告人 「資本主義社会が貧乏な奴をつくるから、俺はここにいるんだ!」
裁判長 「興奮するんじゃない!」
被告人 「いや、したい!」