07/03/10 22:15:15 YMQGWDCo0
この記者は冤罪であるか否かを問わず、制度の維持が人の命より大事だと言っているに等しい。
明かな証拠があって有罪となり死刑判決が確定したならいざ知らず、
袴田事件はこれまでの情報から無実の可能性が高く、しかも今回裁判官のなかからも
無罪の心証だったという者が出てきた事件である。
先日も強姦(ごうかん)罪などで実刑判決を受け
約2年間服役した富山県の男性が冤罪だったという事件があったばかりである。
今の裁判は冤罪による被疑者に厳しく、一方で警察を信頼する傾向があり
無実の人間が有罪判決を受けているケースが多々あると懸念される。
そういった刑事裁判の問題点が裁判員制度を生んだともいえる。
つまり今の裁判制度は極めて信頼の置けない改正すべき点の多い制度なのである。
ところが、この記者は制度の改正より現状維持、人命より現行制度を維持し
裁判への信頼を確保すべきだというのである。
そもそも裁判官の評議が秘密にされるべき理由がどこにあるのだろうか。
国民に信頼される裁判は誰が聞いてもおかしくない評議によってなされるべきではないか。
それを秘密にして国民の信頼を確保することなどできる筈もない。
今回の元裁判官の行為は国民のための裁判が国の権威を守る裁判から
国民のための裁判へと改革を進める契機となるかも知れないもので
国民の目線からは歓迎こそすれ批判するのはまったく筋違いである。
読売記者の見識のなさと裁判員制度に向けて世論誘導になりかねない
こういう意見記事を載せる読売新聞こそ軽率の謗りを免れないのではないか。