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架空の人物に成り済ましか 容疑の京都家裁書記官
振り込め詐欺に使われ凍結された口座から数百万円を送金させたとして、偽造有印私文書行使容疑で逮捕された京都家裁書記官広田照彦容疑者（３５）＝京都市伏見区＝が、
戸籍書類を偽造して作り上げた架空の人物に成り済まし、送金先の口座を開設した疑いが強いことが８日、埼玉県警の調べで分かった。
戸籍を新設する「就籍許可」の書類には担当書記官として広田容疑者の名前が記載されており、県警は職務を悪用した計画的な犯行とみている。
県警によると、送金先口座の名義人は大阪府在住の「馬場」という名字の人物で、京都家裁に昨年９月、新たに戸籍を作成する「就籍」を申請し認められていた。
この人物はその後、大阪府の自治体に就籍届を提出し戸籍や住民票を作成。就籍許可の書類には、実在の裁判官の名前とともに書記官として広田容疑者の名前が記載されていたという。
就籍は、出生届が提出されなかったなどの理由で戸籍がない人を救済する制度。本人の申し立てを家裁が審理し認可する。
「馬場」という人物のケースでは、本人の記憶喪失を理由に就籍申請。
住所地のマンションは電気やガスが使用され生活実体も見受けられたが、広田容疑者が偽装した疑いが強い。
（初版:12月８日19時37分）
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