10/06/05 11:36:57
「英保有核、225発以下」 外相、弾頭総数を初公表
5月27日7時56分配信 産経新聞【ロンドン=木村正人】
ヘイグ英外相は26日、下院で「英軍が保有する核弾頭は将来的に225発を超えない」と述べた。
国連本部で核拡散防止条約(NPT)再検討会議が開催されている。
オバマ米政権が昨年の保有核弾頭数を発表したことを受け、同外相は「英国にとっても核弾頭数の透明性を高める適切な時期」と判断、公開に踏み切った。
英国が核弾頭の総数を示したのは初めて。
同外相は「意義深い一歩だ。NPT再検討会議での合意を反映した」と説明、
「核保有国と非保有国の信頼関係を醸成し、世界規模で核兵器削減につながると判断している」として、今後、核不拡散の強化を目指す考えを示した。
英国は核ミサイル搭載型原子力潜水艦を4隻保有。
1隻につき40発の核弾頭が搭載でき、作戦上、核抑止力として使用可能な核弾頭が計160発であることは公表済み。
同外相は今後も実戦配備する核弾頭は160発にとどめると語った。
英自由民主党は核ミサイル原潜による核抑止力システムは更新しない方針を表明していたが、保守党との連立合意で撤回している。
英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)のマーク・フィッツパトリック上級研究員は「英国が核弾頭数を公開したのは、米国と協力して核不拡散の協議を主導する狙いがある」と指摘した。
米国は今月3日、核弾頭数について実戦配備と予備を合わせて計5113発であることを公表している。