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低コスト波力発電実験に成功
URLリンク(www.nhk.or.jp)
波の力を利用する「波力発電」は太陽光発電などに比べ開発が遅れていましたが、
神戸大学などの研究グループは、コストを実用化に近いレベルまで抑えた新しい
タイプの波力発電の試作機をつくり、和歌山県沖で発電の実験に成功しました。
波力発電の実験は、神戸大学や兵庫県の企業などが和歌山県すさみ町の沖合に試
作機を浮かべて、今月から行っています。試作機は10メートル四方の浮きの上
に発電機が載せられ、波で揺れると発電するもので、これまでの実験で、目標と
していた40キロワット、一般の家庭30世帯から40世帯分の電力の発電に成
功しました。波力発電は、発電量のわりに費用がかかることが課題ですが、今回
の試作機は波の上下の揺れを回転運動に変える新しい装置を導入し、構造を簡単
にできたことから、電力量1キロワットアワーあたりのコストを30円台と、波
で圧縮空気をつくって発電する従来のタイプの7分の1以下に抑えることができ
たということです。波力の利用は太陽光などとともに注目されていて、海外では
波力発電の実用化にむけた開発競争が進み、コストが20円台の発電機も開発さ
れているということです。神戸大学の神吉博名誉教授は「目標の性能を達成し、
実用化が見えて来た。今後は、装置の信頼性を高めるとともに、さらにコストダ
ウンできるよう改良を加えていきたい」と話しています。