09/06/28 18:54:41
>>353
CO2濃度によるpHの変化は、CO2濃度だけでは決まりません
CO2-HCO3-CO3の全炭酸のバランスで決まります
鉱酸希薄溶液のように常に完全解離もしませんから
空気中のCO2濃度だけではpHは一義的に決まらないのです
pHが上昇するとCO3はCaCO3(石灰石)となって沈殿し系外に出ます
これらの濃度だけではなく、溶存物全量の濃度、水温も影響します
硫酸・硝酸(強酸なら有機酸でも)が流入するとHCO3やCO3
が中和されてCO2は増えますが空気中の濃度と平衡するまで
逆に海水中から空気中に飛び出します
海水中では様々な生物が繁・増殖しますが死ねば海底に沈みます
これらの有機物が分解することで海水中のCO2濃度は高くなります
この海水が循環し表層に出ればやはり空気中にCO2を放出します
CO2の吸収量は陸上の植物(空気中のと言っても良いでしょう)が吸収する
量より、海水中の生物によって吸収される量の方が遥かに多いとされています
海水中のCO2濃度が増えれば、海水中の植物によって吸収されます
空気中のCO2濃度上昇→海水中のCO2濃度上昇→海水pH低下などと
素直な進行はしないのです
河川・湖沼の表層水のpHを測定すれば判りますが日中になると
簡単にpH>10になりますよ
地球規模の炭素の全循環量に与える人間の活動の影響は僅かなものです
アルカリ性はpH>7、酸性はpH<7ですから安易に酸性化などとは
仰しゃらないことを勧めしますですよ(Hi