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エネルギー関連ニュース速報@環境・電力板 3 - 暇つぶし2ch51:名無電力14001
09/02/23 10:00:25
温室効果ガス削減:ビルの省エネ化、東京都が先駆け 米英でも動き
URLリンク(mainichi.jp)

 世界の大都市が、ビルから排出される温室効果ガスの削減に動き始めた。東京都は世界に先駆け、
ビル所有企業に排出上限を課すことを決定。米国では「排出ゼロのビル」を目指す動きが始まった。

 ■1300棟に排出上限

 東京都は来年4月、世界に先駆けてビルの温室効果ガス排出量取引制度を導入する。
 排出量取引は、企業の排出量に上限を設け、目標達成のため企業間で排出枠を売買する制度。ビル
はテナントが多種多様なため、適切な排出上限を設けるのが難しいとされてきた。
 しかし、ビルからの排出は無視できない。東京都の場合、ビルなど業務部門からの排出が全体の約
4割を占め、全国平均(約2割)を大きく上回る。都は「ビルの排出削減が都市対策では重要」と判
断、経済界の反対を押し切って導入を決めた。都内の大規模ビル1300棟を対象に、10~14年
度の5年間で、最大8%(年平均)の削減義務が課される見通しだ。

 ■長寿命化が重要

 建築分野の温暖化対策に詳しい慶応大の伊香賀(いかが)俊治教授(建築環境工学)は「ビル由来
の排出量の4割は建設時に出る。長寿命化が重要な温暖化対策だ」と指摘する。

 伊香賀教授によると、オフィスビルの寿命は意外に短い。都内では築35年で半数が壊されるとい
うデータもある。耐用年数は残っていても、手狭だったり他の用途に変更しにくい構造が原因で取り
壊されるケースが多い。
 伊香賀教授は、ビルをゆとりのある構造にしたり、耐久性を持たせて長寿命化させるのに加え、外
壁の高断熱化や空調の工夫などの対策をとれば、2050年には90年比で36%の排出削減が可能
と試算する。太陽光などの再生可能エネルギーを導入して電力からの排出量を現状の約4分の1に減
らせれば、削減幅は71%に上るという。
 これを東京・神奈川・愛知・大阪・福岡の5都府県に適用するだけで、全国の削減可能量の45%
になる。伊香賀教授は「大都市での重点対策が特に重要だ」という。

52:名無電力14001
09/02/23 14:38:46
イギリス 2050年までに全住宅のCO2排出量をほぼゼロに
URLリンク(www.eic.or.jp)

 イギリス エネルギー・気候変動省は、2050年までに全ての住宅のCO2排出量をほぼゼロに
することを目指す「省熱・省エネ戦略」案を公表し、12週間にわたる協議を開始した。
 戦略では、2015年までに、断熱化に適した全ての物件に対して、壁や屋根裏の断熱工事を提供。
2015年までに毎年40万世帯で改修工事を行う。2020年までに約700万世帯、2030年までにイギ
リスの全世帯が改善の恩恵を受ける予定。家庭部門は、イギリスのCO2排出量の4分の1以上を占
めることから、大きな効果が期待されている。
 同戦略に盛り込まれた主な内容は次のとおり。
●省エネ対策や低炭素型熱・電供給源を導入する住宅所有者への財政措置
●再生可能エネルギー熱源へのインセンティブと小規模発電事業への固定価格買取制度を組み合わ
せた現金の提供(低炭素技術に転換し、省エネを始めた住宅所有者への支払い)
●エネルギー効率化に関するアドバイスや対策を提供する体制の改善(エネルギー企業が出資する
中核的な調整機関の設立)
●低価格の家庭版エネルギー会計の実施、エネルギーアドバイザーの資格の創設、断熱事業者の認
定制度の創設

53:名無電力14001
09/02/23 17:24:44
>>51
東京とかのヒートアイランド対策には、CO2制限だけじゃなくて太陽光発電の義務化が欲しいよな。

太陽光を電気に変換して使えば、地域的な熱エントロピーの削減になるし。なまじ風力発電なんか
だと、折角の通風を妨げる上に地域内の熱エントロピーの増大になりかねない。

CO2排出制限を太陽光発電で賄う分は、優遇計算するってだけでも結構行けるだろうし。

54:名無電力14001
09/02/23 19:47:39
Chinese utility tries to join electricity pioneers
URLリンク(www.forbes.com)

中国の送電網先進技術が海外進出を狙う
URLリンク(adachihayao.cocolog-nifty.com)
URLリンク(my.reset.jp)

55:名無電力14001
09/02/23 20:00:30
>>54
中国の直流送電図(赤いラインが直流送電計画)
URLリンク(my.reset.jp)


化石燃料による危機回避、西澤氏の論文を米学会誌が正式承認 ~中国も説を採用し計画決定~
URLリンク(tech.braina.com)

 さらに、この米国の動きに加えて、中国政府が西澤氏の主張を採り入れたことが、最近の中国の
電気学会誌に掲載された。
 これは、中国の西部地域で水力発電施設の建設が開始されており、その発電が始まれば電力を
直流送電で東部の工業地域に送り、従来の石炭による火力発電を減らして順次水力発電の電力に切
り替えていく計画を政府が決定したという内容である。
 西澤氏は「いくら6%の削減目標を掲げても、中国がそれ以上排出していたらCO2は減らない。
こうした動きは評価できる」と述べ、CO2の排出大国である中国が、同氏の主張を採用したこと
を歓迎している。


56:名無電力14001
09/02/23 20:17:00
米国中心に海外で開発ラッシュ
蓄積された日本の技術が花開くか

 近年、国内ではほとんど開発が止まっている地熱発電だが、海外は急に高い目標を掲げ始めた。
地下の蒸気でタービンを安定的に回す技術は長年の経験が必要で、日本が蓄積してきた地熱技術
が求められている。
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)


 青く澄んだ空と緑の山肌を背に、真っ白な蒸気が立ち上る。大分県九重町にある八丁原地熱発
電所は、出力11万kWを誇る日本で最大の地熱発電所だ。1977年に出力5万5000kWの第1号機が
運転を開始し、90年に同出力の第2号機を加えて現在まで31年間発電し続けている。

 かつて住民がバリケードを作って建設反対を訴えていた道も、今では発電所に向かう観光バス
が往来するようになった。時代の要請から、今再び地熱発電が注目されつつある。

 日本における地熱発電の歴史は長い。73年の第一次石油危機を機に、政府は石油代替エネル
ギーの開発を本格化。地熱エネルギーにも80年から17年間、毎年約120億円以上の補助金などが
研究開発に注ぎ込まれた。しかし、2002年には国の技術開発プロジェクトは終了。結局、17カ所
で約53万kWまで増えたが、1996年以降ほとんど横ばいだ。

 しかし、海外では数年来の原油高やCO2削減効果から新設も目立ち、米国は2008年までの実績
で約300万kW。フィリピンは2013年に243万5000kW、インドネシアは2025年に950万kWと、
高い目標を掲げる。彼我の差の背景に触れる前に、まず地熱発電の仕組みを見てみよう。
(続く)URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

57:名無電力14001
09/02/23 23:14:22
How to Use Solar Energy at Night 太陽エネルギーを夜に使う方法
URLリンク(www.sciam.com)
URLリンク(www.sciam.com)


Andasol 1 molten salt heat storage pictures
URLリンク(www.nrel.gov)
The Construction of the Andasol Power Plants.
URLリンク(www.solarmillennium.de)
URLリンク(en.wikipedia.org)

58:名無電力14001
09/02/23 23:37:28
スペインにおける風力発電量予測システム
URLリンク(www.nedo.go.jp)

スペインにおける風力発電量予測システム
URLリンク(jwpa.jp)

スマートグリッドと似たようなことを既にやってるみたいね。
スマートグリッドの勉強してる人には役立つかも。

59:名無電力14001
09/02/23 23:56:18
>>57
詳しい資料
Andasol
The World’s Largest Solar Thermal Power Plant Project Development in Andalucia (Spain)
URLリンク(www.solarmillennium.de)


60:名無電力14001
09/02/24 01:19:02
>>57
Andasol Power Plant Salt Storage Solar Millenium - solar thermal power tower
URLリンク(www.youtube.com)

Andasol Power plant in Spain 3x 50MW power plants with Nitrate and Potassium
salt storage 7.5 hours after sun down or cloudy period full plant operation
for each of the 50MW plants.

61:名無電力14001
09/02/24 11:58:04
光熱費5分の1、割安感アピール 太陽光マンション着工 国、市も支援 大牟田市新栄町
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)

 太陽光発電などを手掛ける芝浦特機(北九州市)は23日、大牟田市新栄町の商業施設
「さんえい」の建物解体を終え、屋上に太陽光発電パネルを備えた分譲マンションの建設
に着手した。西鉄新栄町駅近くの現地であった起工式で、新地哲己社長は「大牟田市のま
ちなか居住に貢献したい」と述べ、空き店舗が目立つ新栄町の再開発に意欲を示した。

 マンションは10階建てで63戸。オール電化仕様で1階は店舗や共用スペース。
同社によると、省エネルギー家電の導入や、売電収入で電気代が相殺されることから、
光熱費は通常の約5分の1、月額4000円程度に抑えられるという。

 価格帯は1390万円(2DK)から2950万円(4LDK)。壁掛け液晶テレビや
省エネ型エアコンなど多くの家電設備を備え付けており、「省エネ性と割安感をアピール
して早期完売を目指す」(新地社長)という。

 2010年3月に完成予定。総事業費は約13億円。08、09年度に、国交省と市
から「まちなか居住」関連補助金が計1億6000万円交付される。


62:名無電力14001
09/02/24 13:17:09
家庭の太陽光発電、現行の買い取り料金を2倍に 経産省が制度創設  
URLリンク(sankei.jp.msn.com)

 経済産業省は24日、太陽光発電の普及拡大を進めるため、家庭で発電した電気を電力会社に
買い取らせる制度を創設、平成22年度までに始めると発表した。
 これまで電力会社がサービス扱いで買い取りにあたってきたが、これを義務化したうえで価格
も2倍程度に引き上げる。電力会社としてはコスト増になって電気料金に転嫁されるが、値上げ
幅は標準家庭で月額数十円程度に抑えられる制度に仕立てる方針だ。
 買い取り対象は、太陽光発電設備を設置している家庭のほか、事業会社、学校などで発電して
も使い切れなかった余剰分となる。電力会社による現行の買い取りは、家庭用で1キロワット時
あたり24円程度だが、これを50円弱に引き上げる。買い取り期間は10年程度を想定してい
る。
 家庭用太陽光発電の設置費用は現在、250万円程度。設備購入にさいして受けられる各種補
助制度などと電力買い取りを併用すれば、10年程度で設置費用を回収できる計算だ。
 今後普及が進めば設備は値下がりすると見込まれるため、買い取り価格も引き下げていく。た
だ、各家庭で発電を始めた年度に適用された買い取り価格は、契約期間中は固定する。
 政府は昨年7月に策定した「低炭素社会づくり行動計画」で、太陽光発電の導入量を32年に
10倍、42年に40倍との目標を立てた。支援策強化で普及を図り、3~5年後に太陽光発電
設備の価格を現在の半額程度に引き下げたい意向だ。

63:名無電力14001
09/02/24 15:08:30
日本メーカーの太陽電池出荷,10月~12月期は33%増
URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)

 太陽光発電協会(JPEA)は,JPEA会員である日本メーカーの2008年10月~12月の
太陽電池セル/モジュール出荷量が312.9MWだったと発表した。前年同期比で32.6%増,
前期比で2.8%増である。
 なお,2008年通期でみると1150.7MWとなり,前年実績を63.2%上回った。

 2008年10月~12月の出荷量のうち国内向けは65.4MWで,前年同期に比べ18.6%増加した。
海外向けは247.4MWで,前年同期比36.9%増である。
 種類別にみると,Si単結晶タイプが前年同期比23.6%増の102.9MW,Si多結晶タイプが
同34.8%増の174.4MW,Si薄膜タイプは同60.3%増の32.5MWとなった。
 化合物系などJPEAが「その他」に分類するタイプの出荷量は同0.9%増の3.1MWだった。

URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)
日本メーカーの太陽電池出荷量の推移
(Q1=1~3月,Q2=4月~6月,Q3=7月~9月,Q4=10月~12月)

64:名無電力14001
09/02/24 21:33:49
ドイツ 2020年までのエネルギー政策総合コンセプトを発表
URLリンク(www.eic.or.jp)

 ドイツ連邦環境省は、2月12日、2020年までのエネルギー政策総合コンセプトをまとめた
「2020年までのエネルギー政策ロードマップ」を発表した。
 ロードマップでは、エネルギー政策で重要な10の対策分野が取り上げられている。また、
これまでの成果を分析し、2020年までに必要な取組みを具体的に示した。
 ドイツ政府は、2020年までに電力供給量の30%以上を再生可能エネルギーで賄い、
さらにエネルギー消費に配慮した建築物の改修や再生可能エネルギーの導入を通じて、
熱部門における化石燃料の消費量を4分の1削減することを目指している。
再生可能エネルギーについては、既に大きな成果が達成されているものの、
エネルギー効率化については、さらに多くの対策を実施する必要がある。
また、2020年までに、エネルギー生産性を1990年と比較して倍増させることを目指しており、
この目標を達成するためには、2020年までに電力需要を11%削減するとともに、
さらに効率的な発電所が必要であるとしている。
 これらの目標を達成するために、ドイツ政府は、エネルギーサービスや経済的な
エネルギー効率化対策を促進するエネルギー効率化法の成立を目指している。

65:名無電力14001
09/02/24 23:16:28
太陽光発電なんて、CO2結果的に増えるし、導入にコストかかりすぎんだよ。
他にも開発中で有効なエネルギーが出てきている中、なんで太陽光発電だけなんだよ。
経済対策だとかいって税金無駄遣いすんな。
同時期に京セラが大規模な太陽光発電パネルの工場作りやがって。
京セラがスポンサーのワールドビジネスサテライト(テレ東)では急に太陽光発電の重要性なんかを特集組むし。
京セラの発展のために、税金が無駄図解され、そして電気代の負担が上がる・・・。
くそ企業はいなくなってよし。

66:名無電力14001
09/02/25 00:01:31
OKIとJFE電制がソーラー制御システム 出力ロス最小限 高効率発電
URLリンク(www.business-i.jp)

 太陽光発電の需要拡大を背景に、電機メーカーが相次ぎ新規参入している。沖電気工業(OKI)は23日、子会社で
電源製品を手がけるOKIパワーテック(OPT、福島県福島市)が、電力制御システム構築を手がけるJFE電制
(東京都港区)と、太陽光発電の出力制御に使う装置「パワーコンディショナー(PC)」を共同開発し、太陽光発電
市場に参入すると発表した。出力ロスを最低限にとどめる効率の高さが特徴で、同日から太陽電池メーカーなどに販売を
始めた。

 太陽光発電では、東芝も1月に太陽光発電システム市場への参入を発表している。不況の打撃が大きい電機業界にあって、
数少ない有望分野である太陽光発電で市場参入を目指す動きは今後も続きそうだ。

 開発したPCは、家庭での利用などに合わせ、直流電圧を変換する「絶縁型DC/DCコンバーター」と、直流から交流に
変換する「インバーター」で構成する。DSP(デジタル信号処理)によるデジタル制御を採用し、きめ細かい制御設定や
変換ロス低減を実現。漏電防止機能を搭載した絶縁型コンバーターの弱点とされる変換効率の低さをカバーした。太陽電池の
発電量が通常の半分でも、90%以上の高い変換効率を維持できるという。

 最大6台を並列に運用し、より大きい発電量に対応できるほか、通信機器に関するOKIのノウハウを取り入れ、ネット
ワーク接続機能を搭載。運用状況などの遠隔管理を可能にした。まず国内の産業用に標準的な10キロワット出力対応製品を
販売し、10月に出荷を開始。海外販売も視野に入れ、「2012年度に100億円の売り上げを目指す」(宇川彰・OPT
社長)考えだ。

67:名無電力14001
09/02/25 00:03:02
>>66

【予報図】

 ■前途有望 5000億円市場

 OKIは、太陽光発電の世界市場が現在の2兆円程度から2012年には3.5兆円に拡大し、うち約5000億円を
PCが占めると予想。野村証券の和田木哲哉シニアアナリストは、「PC市場は巨大。OKIの参入は非常に有望」と
評価する。

 ただ、和田木氏は「太陽光発電は半導体と似て需要で(収益が)決まるビジネス」とも指摘。技術的に優位でも、市場の
見通しを誤れば失敗しかねないリスクを指摘する。中長期的に有望とはいえ、最近は世界的に政府補助の縮小や打ち切りが
続き、パネル在庫はだぶつき気味。景気後退による需要減も懸念される。政策的に需要拡大が促される可能性もあるが、
事業計画に慎重さは不可欠だ。

68:名無電力14001
09/02/25 00:06:15
日立、メタノール使った小型燃料電池を開発 体積45%削減
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 日立製作所は24日、メタノールを使った小型燃料電池を開発したと発表した。同社の従来製品よりも
体積を45%削減、ガソリンや軽油を使った屋外用の小型発電機からの置き換えや移動式の道路標識など
への搭載を見込んでいる。2月から英国の研究機関と共同で道路標識や監視カメラを使った実証実験を
行い、2010年中の事業化を目指す。

 開発したのは「直接メタノール形燃料電池(DMFC)」と呼ばれるタイプ。メタノールを燃料と
して発電し、ガソリンや軽油を使う装置に比べて静音性や環境性能が優れている。

 2月中に英国のエネルギー関連の研究機関であるCPIと実証試験を始める。遠隔監視カメラや発光
ダイオード(LED)を使った道路標識と接続し、半年間に渡って耐久性や発電能力など基礎性能を
評価する。

69:名無電力14001
09/02/25 00:11:09
東ガス 家庭用燃料電池、製造費半減に成功
URLリンク(www.business-i.jp)

 東京ガスは23日、家庭用燃料電池「エネファーム」の次世代機向け燃料処理装置を開発したと発表した。
新たな高性能触媒を採用することなどで性能を維持し、装置の容積を約3分の2に小型化、製造コストを半減
することにも成功した。東ガスは2010年代前半にエネファームの次世代機を投入する予定。今回の開発は
最大の課題であるコスト低減に大きく寄与しそうだ。

 エネファームは、都市ガスや灯油などから燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電する
システム。発電時の排熱も給湯に利用できるため、エネルギー効率が高く、通常の温水器や電力利用に比べて
45%程度、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できる。燃料処理装置は都市ガスから水素を取り出す基幹装置。
従来は複雑な構造だったが、効率を維持したまま大幅に簡素化した。

 都市ガスから水素を取り出すための反応促進剤として使用している触媒については、高性能タイプを採用。
使用量を3~5割削減した。

 5月から順次販売が始まるエネファームの定価は約320万~約346万円。購入費の半額(上限140万円)を
国が補助する制度が新設される予定で、実勢価格は150万~200万円程度になる見込みだ。だが、電力業界が
普及を促進し、ライバルとなるヒートポンプ式電気給湯機「エコキュート」は実勢価格は50万~70万円とエネ
ファームの3分の1程度と、価格面では後れをとる。普及拡大を図るため、東ガスも量産効果や技術開発などを通じて、
できるだけ早期に実勢価格を50万円程度に価格を下げる計画で、今回の燃料処理装置開発はその一歩となる。

東ガスは共同開発を行う荏原バラードなどに技術提供し、次世代機での製造コストの低減につなげていく。

70:名無電力14001
09/02/25 00:35:10
eSolar, NRG Energy to build solar power plants
URLリンク(news.cnet.com)
URLリンク(i.i.com.com)

The agreement will lead to 500 megawatts' worth of solar energy production at peak capacity,
enough to power 400,000 homes, according to the companies. The first plant is expected to
be operating in 2011. The size of a traditional natural gas or coal power plant is roughly
between 500 to 800 megawatts.


Solar plant brings hope
Lancaster, California, hopes to use alternative energy to power an economic recovery.
CNN's Kara Finnstrom reports.
URLリンク(edition.cnn.com)

eSolar
URLリンク(esolar.com)


71:名無電力14001
09/02/25 00:59:15
NRG Energy, Inc. to Develop Up To 500 Megawatts of Solar Thermal Power Plants
Using eSolar Technology
URLリンク(www.tradingmarkets.com)

NRG Energy社、eSolar社の技術で50万kWの太陽熱発電プラントを開発中

NRG Energy, Inc. has signed an agreement with eSolar, a leading provider of modular,
scalable solar thermal power technology to develop solar power plants with a total generation
capacity of up to 500 megawatts (MW) at sites in California and the Southwest.
When at peak capacity, these units can power more than 400,000 homes with 100% clean
solar electricity. The first plant is anticipated to begin producing electricity as early as 2011.

72:名無電力14001
09/02/25 01:55:33
参入相次ぐ太陽電池ビジネス 生産過剰で主導権交代も
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

東芝や新日本石油などの“異業種参入”が続く太陽電池ビジネス。これまで太陽電池メーカーが
主役だったが、パネルの供給過剰・価格下落が進めば、システム全体を設計・設置する事業の
収益性が高まりそうだ。

 太陽光発電の“主役”は長らくシャープや三洋電機などの太陽電池メーカーだった。そこへ最近、
“異業種参入”が相次いでいる。

 1月5日、東芝が大規模太陽光発電システムの販売に名乗りを上げ、2015年度に2000億円の
売上高を目指すと発表。続いて新日本石油も三洋電機と折半出資で薄膜型太陽電池の製造・販売
会社を設立。2010年度に生産・販売を開始する。

 両社のターゲットは「メガソーラー」と呼ばれる1000kW級の大規模太陽光発電システムだ。
欧州の太陽光発電先進国に加え、米国ではオバマ大統領が太陽光発電を強力に推進。日本も
太陽光発電の導入量を2020年に現在の10倍にすることを決定し、既に電力10社が2020年度ま
でに30カ所の大規模太陽光発電所を建設する計画を発表した。

 両社はこの成長市場を狙う。新日本石油と三洋電機による新会社、三洋ENEOSソーラーが製造
する薄膜型太陽電池は大規模システムに向く。
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

73:名無電力14001
09/02/25 02:00:56
>>72の続き

問われるシステム構築力

 一方、東芝のアプローチは興味深い。太陽電池パネルは外部調達し、それらを組み上げ、
制御ユニットなどとつなげる「システム・インテグレーター」として発電システム全体の構築
で勝負する。

 東芝の戦略の裏には、太陽電池の調達価格が今後、大幅に下がり、買い手市場になるとの
読みがあるはずだ。実際、世界的に太陽電池の増産計画が目白押しで、数年のうちに供給過剰
に陥ると予測されている。

 東芝は大容量インバーターなど電力制御分野に強く、独自開発した高性能な二次電池の
新工場も2010年秋に稼働させる。二次電池と太陽光発電システムを組み合わせることで、
出力が不安定な太陽光発電所を電力系統に連系させる際の悪影響を抑えられるという。太陽光
発電システム事業推進統括部の南昭彦参事は、「大規模なシステムになるほどこうしたノウハ
ウが問われる」と言い、自らのビジネスモデルに自信を見せる。

 「パネル以外は自社で賄える。中でも二次電池は太陽光発電システムの要だと考えている。
パネルは、建設地の特性などに合わせて最適なものを調達していく」(南参事)

 三洋ENEOSソーラーの湯原尚一郎副社長も、システム・インテグレーターが重要との見方で
一致する。

 「インテグレーター機能を持たないと、ビジネスがパネルの供給で終わってしまう。欧州で
は、用地探しからファイナンスまで手掛けるインテグレーターの存在感が増している。パネル
製造からインテグレーションまで、トータルに手掛けられるかどうかがカギになる」

 既に、伊藤忠商事がノルウェーやイタリア、ギリシャの太陽光発電システム・インテグレー
ターに相次ぎ出資するといった動きもある。太陽電池の需給バランス次第では、太陽電池ビジ
ネスの主導権が、太陽電池メーカーからインテグレーターに移ることも十分考えられる。


74:名無電力14001
09/02/25 02:07:20
10年ぶりに地熱発電新設が浮上 グリーン電力の需要が後押し
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

停滞している地熱発電所に新設の動きが浮上した。電源開発と三菱マテリアルは2009年度
に本格調査を実施し、早ければ同年度内にも建設を決める可能性がある。決まれば1999年
に運転を開始した八丈島以来だ。

 今回、建設計画が浮上した秋田県湯沢町山葵沢・秋ノ宮地域は、いずれも新エネルギー・
産業技術総合開発機構(NEDO)が調査済みのエリアだ。山葵沢は1993~96年度、秋ノ宮
は96~2001年度に調査し、有望な地下資源が確認されている。

 通常は、NEDOの調査を受託した企業が、調査終了後に事業化を検討する。ところが、
山葵沢地域で検討していた同和鉱業が、地熱発電事業から撤退。秋ノ宮地域の日本重化学
工業は会社更生法を申請し、担い手が不在となった。そこで昨年春にNEDOが改めて公募し、
電源開発と三菱マテリアルが両地域の調査を再開した。

 NEDOの調査だけでは事業化の判断材料が足りないため、両社は2009年度に詳細な調査
と大規模シミュレーションを実施する。発電容量やコストも詰め、「2009年度内にも事業
化できるかを判断したい」(電源開発と三菱マテリアル)という。

 地熱発電は地下深く井戸を掘り、くみ上げた熱水と蒸気でタービンを回し発電する。火山
大国の日本は、世界的に見ても地熱発電の適地が多い。産業技術総合研究所の調査によれば、
潜在的な発電量は約2207万kWに上る。だが現在の発電量は、わずか53万kWにすぎない。
99年に運転を開始した東京電力の八丈島地熱発電所を最後に建設は止まっている。

 停滞の理由は大きく3点ある。第1は、適地の多くが国立公園内で建設できないことだ。
第2は温泉への影響を懸念する地元の反対、第3がコストである。数百億円の初期投資が必要
な上、電力の販売価格が安い。地熱発電の主力技術の蒸気フラッシュ発電はRPS法
(新エネルギー等電気利用法)の対象外で、通常の電源と同じく1kWh当たり数円でしか売
れない。まさに三重苦の状況にある。

75:名無電力14001
09/02/25 02:11:31
>>74の続き

環境価値を売れば成り立つ?

 厳しい事業環境のなか、温暖化への意識の高まりが両社の背中を押した。電源開発設備企画部
企画グループの森田健次リーダーは、「多少高くても環境価値のある電源を欲しいというニーズ
が顕在化しつつある」と説明する。ある関係者は、「グリーン電力として売れば、コストが合う
目算が立ってきた」と明かす。

 グリーン電力を求める企業は、年々増加している。グリーン電力を販売する電力小売り(PPS)
が登場し、グリーン電力証書の販売も好調だ。日本卸電力取引所(東京都港区)は、昨年11月
からグリーン電力の取り扱いを開始した。グリーン電力は、電力自体の価格に環境価値分の価格
が加算されるため、事業者は 1kWh当たり20円前後の収入を期待できる。

 政策支援への期待感も高まっている。発電所の稼働までには、事業化の判断から最短でも7~
8年を要する。三菱マテリアル地熱・電力事業センターの北尾浩治副部長は、「そのころRPS法
を含めて政策が変わっている可能性もある」と期待を込める。実際、資源エネルギー庁は立地や
コスト面の課題を洗い出している。一度は止まった地熱発電だが、世論と政策の後押しを受け、
再び勢いを増す日が近付いている。

76:名無電力14001
09/02/25 16:46:34
洋上風車実現へ調査開始 神戸・六アイ沖 
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)

 地球温暖化防止に向けて自然エネルギーの活用が急がれる中、神戸市は25日までに、神戸港での
洋上風車による発電を検討するため、六甲アイランド沖(神戸市東灘区)で、風力などの調査を始め
ることを決めた。4月から環境局内にエネルギー担当を新設して計画を進める。発電の利点などが確
認されれば具体的な計画づくりに入る予定で、「六甲おろし発電」が実現へ一歩踏み出す。

 神戸市は昨年、自然エネルギー推進を図るために風力発電施設を検討。風の条件がいいとみられる
複数候補地での調査について、環境省などと協議してきた。その結果、環境保全への影響が心配され
る陸上設置は困難と判断し、六甲アイランド沖のフェニックス事業埋め立て処分場(88ヘクタール)
を調査地点に決めた。
 2009年度中に風力や風向などのデータを集め、実現の可能性を探る。今後、国や埋め立て処分
場を運営する大阪湾広域臨海環境整備センターと協議し、設置場所や電力利用などの検討を進める。
 風力発電は、ドイツが1990年代から積極的に推し進め、2400万キロワットを発電し、電力
需要の5%以上を賄う。オバマ政権が自然エネルギー重視を打ち出した米国、中国やインドも急速に
導入を拡大している。
 日本では2008年3月末現在、約1400基の風車があり、167万キロワットを発電。環境省
の検討会は今年2月、2020年までに1100万キロワットの電力導入が可能とする試算を明らか
にした。
 こうした国内外の情勢を受け、横浜市は07年、横浜港の埠頭(ふとう)に風力発電施設を設置。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助と、風力発電事業に特定した市民債で建設
費を賄い、電力会社への売電や企業協賛金を運営費に充てている。
 神戸市もこうした事例を参考に事業化を模索。「地球環境問題解決のため、エネルギー政策で地方
発の行動を広めていきたい」としている。

77:名無電力14001
09/02/25 16:51:09
サンテックパワー、標準型太陽電池モジュールの発電保証を25年間に延長
標準型太陽電池モジュールの発電保証を25年間に設定
URLリンク(release.nikkei.co.jp)

 サンテックパワー社は、標準型太陽電池モジュールの日本での発電保証期間について、従来の
10年間から25年間保証への延長を開始します。サンテックパワー社は2004年固定価格買取
保証(FIT)が開始されて以来、欧州を初めとする海外で、標準モジュールについて25年間の
発電保証を実施しております。世界レベルの太陽電池製造販売メーカーとして、日本での発電保証
もこれに準じて対応します。日本の太陽電池市場では初の太陽電池モジュール25年間発電保証と
なります。

<サンテックパワー製標準型太陽電池モジュールの25年間発電保証の主な内容>

1.対象機種は、標準型太陽電池モジュールSTP180S-24/Ac,
 STP175S-24/AC,STP170S-24/Acです。
2.対象となるサンテックパワー社製標準型太陽電池モジュールの納品書の日付から、25年
以内は公称最大出力の下限値(公称最大出力の90%)が80%以上であることを保証します。
3.パワーコンディショナーなどを含むサンテックパワー太陽光発電システムの保証期間は
10年です。
4.該当商品以外のサンテックパワー社、又は株式会社MSKのBIPV(建材一体型太陽電池)
などの製品の保証期間は10年です。

78:名無電力14001
09/02/25 17:13:56
再生可能エネルギーへの取り組みを強調=米大統領議会演説
URLリンク(jp.reuters.com)

 オバマ米大統領は、就任後初めて行った議会上下両院合同本会議での演説で、国内の二酸化
炭素排出量の上限を設け、再生可能なエネルギー生産を促進する法案を可決するよう議会に求
めた。

 大統領は「真に経済を変革し、安全を守り、気候変動の影響から地球を救うため、クリーン
で再生可能で、有益なエネルギーを生産する必要がある」と語った。

 また、26日に提出する予算案では、風力・太陽光発電、バイオ燃料や精炭の分野および、
低燃費の国産車普及で年間150億ドル支出することが盛り込まれると述べた。

 一方、米国はソーラー技術を開発したにもかかわらず、太陽エネルギー生産ではドイツや
日本に遅れを取っていると指摘した。その上で、再生可能エネルギーの生産を今後3年で2倍
に拡大し、エネルギー研究・開発に向け数十億ドルの投資をする方針をあらためて示した。

オバマ演説草稿全文(1)~(5) 
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
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79:名無電力14001
09/02/25 17:23:13
ジャスコ秦野店 ソーラーパネル333枚を設置
屋外駐車場に太陽光発電システム 年間4.6万KWh(キロワット時)を発電
URLリンク(www.townnews.co.jp)
URLリンク(www.townnews.co.jp)

 イオンリテール(株)ジャスコ秦野店(後藤鉄朗店長)の屋外駐車場に2月21日、太陽光発電システム
が完成した。イオンが2008年3月に行った「イオン温暖化防止宣言」の取り組みの一環として建設が
進められていたもので、県内のジャスコでは初めての設置となる。

 ジャスコ秦野店の太陽光発電システム設備は、長さ40メートル×幅7.2メートル。屋根部分を鉄製の
骨組みで支える構造で、自動車や歩行者の雨よけも兼ねた設計となっている。

 ソーラーパネルは、1枚が約1平方メートルで発電量は50KWh(キロワット時)出力。今回完成し
た設備の屋根部分には、このパネルが全部で333枚設置されている。

 同店では「天候などの条件による」としながら、年間で概ね4.6万KWhの発電量を見込んでいる。
この発電量は一般家庭の約90世帯分の年間消費電力量に相当するものだ。またソーラーパネル設置によ
るCO2削減量は、概ね年間14トンとしている。

80:名無電力14001
09/02/25 17:25:03
北陸で初、石川県輪島に市民風車の建設
URLリンク(www.hab.co.jp)

金沢市のNPO法人が北陸初の市民の出資による風力発電設備を輪島市内で建設していると
発表しました。「市民風車」は風力発電を地域に根付かせようと北海道のNPO法人が
2001年から全国に建設を進めていて11カ所で運営されています。今回は金沢市の
NPO法人市民環境プロジェクトが、北海道のNPO法人と協力して輪島市門前町に出力
1980キロワットの風車を一基建設しています。総事業費は5億2500万円で、国から
の補助をのぞく2億8500万円を市民からの出資や寄付で補います。なお、発電された
電力は北陸電力と18年間の売電の契約が結ばれ、来年3月からの営業運転を目指します。

81:名無電力14001
09/02/25 17:36:00
ソニー、“ハイブリッド燃料電池”のUSB充電器やスピーカーを公開
~Li-ion併用で高出力に対応。ブドウ糖の発電装置も
URLリンク(kaden.watch.impress.co.jp)

●燃料電池とリチウムイオン電池を併用する、“ハイブリッド”な充電器とスピーカー

 ハイブリッド燃料電池は、メタノールから電気を取り出す燃料電池に加えて、リチウムイオン
電池を搭載したシステム。例えば充電器に電子機器を接続した場合、燃料電池で発電した電力の
余剰電力を、リチウムイオン電池に充電する。接続機器への出力が高くなった場合は、燃料電池
とリチウムイオン電池の双方で電力を供給する。また、リチウムイオン電池のみで電力を供給す
るモードも用意されている。

●ブドウ糖で発電する「バイオ電池」は、小型化と効率化を実現

 ソニーでは2007年の8月にすでにこの技術を発表しているが、今回展示されたバイオ電池は、
発電ユニットの体積を半分に縮小。また、水溶液1cc当たりの出力は2倍の2.5mWに向上している。

(一部抜粋)

82:名無電力14001
09/02/25 17:42:08
米VW、燃料電池車実証実験…中国製 パサート を使用
URLリンク(response.jp)

 フォルクスワーゲンオブアメリカは23日、中国製の燃料電池車、『パサートLingyu』を使用して、
カリフォルニア州で実証実験を開始すると発表した。

 この実験はカリフォルニア州サクラメント市で行われる「カリフォルニア燃料電池パートナーシップ」。
フォルクスワーゲンは16台のパサートLingyuを中国から持ち込み、実証実験に参加する。米国で合流
する8台と合わせると、総勢24台体制。実験に参加する自動車メーカーの中では、フォルクスワーゲン
が最多台数だ。

 パサートLingyuはフォルクスワーゲンの中国合弁企業、上海大衆が生産する高級サルーン。中国では
富裕層に人気が高い車だ。そのパサートLingyuをベースにした燃料電池車は、フォルクスワーゲン、
上海汽車、同済大学の3者が共同開発した。

 パワートレーンは最大出力55kWの燃料電池スタックが核。トランク内の高圧水素タンクの水素と
化学反応させて電気を作り出し、モーターを動かす。さらに2次電池としてリチウムイオンバッテリーも
搭載しており、モーターの補助電源として活用。この結果、最大出力120ps、最高速度145km/h、
最大航続距離235kmという高い実用性を発揮する。

 すでにパサートLingyuの燃料電池車は、2008年夏の北京オリンピック公式車両として活躍。オリン
ピック期間中、平均8万kmをノントラブルで走破している。今回の米国での実証実験は、市販に向けた
最終的なデータ収集が狙いと見られる。

 上海大衆は、数年以内にパサートLingyuの燃料電池車を量産する方針。その際には、米国の法人向け
に同車が輸入販売されるとの噂がある。今回の米国での実証実験にフォルクスワーゲンが大がかりな
体制で臨んでいる点を考慮すると、噂は本当かもしれない。

83:名無電力14001
09/02/25 17:44:00
日産、新開発の 燃料電池スタック 搭載車両で寒冷地テストを開始
URLリンク(response.jp)

 日産自動車は25日、新開発の燃料電池スタックを実験車両『X-TRAIL FCV』に搭載し、
寒冷地での走行実験を開始したと発表した。

 この新開発の燃料電池スタックは、2008年8月に発表されたもので、従来のスタックに対し
容積を4分の3に小型化しながらも、出力は130kWと従来の90kWから1.4倍向上した。さらに
白金の使用量を従来の半分に削減するとともに触媒の耐久性も高めて、大幅な低コスト化と
長寿命化を図った。

 日産は2008年末からこの燃料電池スタックを搭載した車両による走行実験を開始し、2009年
2月には同社の北海道陸別テストコースで寒冷地実験を実施するなど、燃料電池車の商品化に
向けた開発を推進している。
 
 同社は、東京ビッグサイトにて開催される世界最大級の燃料電池展示会「FC EXPO 2009」で
この燃料電池スタックを出展する。
 
 日産は今後も中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」に基づき、CO2排出量
の削減に実効性のある技術、商品、サービスを開発し、市場に投入していく方針だ。

84:名無電力14001
09/02/25 18:02:45
日本でも太陽光発電の高値買い取り制度,経産省が2010年度に導入検討
URLリンク(itpro.nikkeibp.co.jp)

 二階俊博経済産業省相は2009年2月24日の記者会見で,太陽光発電による電力を電気事業者
が1kWh当たり50円弱という高値で買い取ることを義務付ける仕組みを検討していると発表した。

 同制度の詳細はこれから検討して決めるというが,電力会社の負担分は一般の電気料金への
上乗せでカバーするという点で,欧州を中心に広がっている「Feed-in Tariffs(FIT)」制度と
基本的に同じである。経産省は今国会中に法案を提出し2010年にも実施する方針で,さらに
「(少なくとも)予算がついている2010年度末までは家庭向け太陽光発電システムの設置補助
金制度と併用する」(経産省)としている。早くシステムを導入するほど大きいメリットを得ら
れる格好だ。

 当初の買い取り額は,現時点の電力料金の2倍程度,すなわち48円/kWh前後になる見込み。
買い取りを義務付ける期間は約10年である。

 仮に最大出力が4kWの太陽光発電システムを設置した場合,1年間の発電量は約4200kWh
(稼動率0.12で計算)。これをすべて電力会社が48円/kWhで買い取ると,買い取り額は
約20万円/年となる。

 設置補助金制度は,システムの購入時に最大出力1kW当たり7万円,つまりシステム価格の
1割超を国が負担するものとなっている。この制度を利用すると,60万円/kWのシステム4kW分
が210万円程で設置可能となる。

 つまり,FITの電力買い取り制度と併せると,およそ10年で初期費用がほとんど償却できる
計算で,従来20年超かかっていた時間を半減できる。実際には,FITの買い取り価格は年を追う
ごとに下がる可能性があり,しかも太陽光発電による電力の一定量は家庭内で利用するため,
償却にかかる期間はこれより長くなる可能性がある。

85:名無電力14001
09/02/25 18:37:57
燃料電池搭載の最新エコカー展示会
URLリンク(news.tbs.co.jp)

 自動車業界の販売低迷を打開する切り札として期待される、燃料電池を載せた最新の
エコカーの展示会が、東京で開かれています。

 25日から始まった世界最大と言われる燃料電池の展示会には、日本やアメリカをは
じめ自動車メーカー各社が出展しています。

 中でも注目されているのは、スイスの学生チームが開発したこちらの1人乗りの車。
この車、ガソリンにするとたった1リットル相当の水素で、5000キロ以上も走ると
いいます。ガソリン1リットル相当の水素、重さにすればわずか1グラムの水素で
5000キロ以上走るという、世界一の燃費性能を誇っています。

 現行のハイブリッド車がガソリンと電気を使って走るのに対し、燃料電池車は水素を
もとに電気を作り出すため、排出するのは水のみ、環境性能で優しいと言われます。
 会場には、すでに国内外合わせておよそ20台が実用化されているトヨタの最新モデ
ルの他、経営危機に直面するGMもアメリカですでに100台以上走っている車を披露
しています。
 「かなり大胆なコストダウンをしないといけないので、10分の1(のコスト)の
オーダーの開発を進めている」(トヨタ自動車FC開発部・大仲英巳氏)

 オバマ政権が、ガソリンに替わる燃料の車の開発支援を打ち出したこともあって、
自動車業界は燃料電池などエコ・カーの開発に生き残りを賭けていますが、普及するに
は水素の供給拠点の整備やコストダウンなど課題が山積しています。(25日10:46)
PAC-CAR II
URLリンク(www.paccar.ethz.ch)

86:名無電力14001
09/02/25 18:44:11
 大阪大学大学院工学研究科の福住教授は、常温・常圧下で極めて高効率でしかも安全に、ギ酸分解に
よって水素製造を繰り返し行うことができるロジウム単核金属錯体触媒を開発した。

 水素はギ酸やギ酸塩として常温常圧で液体や固体として安全に貯蔵・運搬できるが、従来の触媒系で
は変換に多くの課題を抱えていた。同教授が開発した単核金属錯体触媒は、常温常圧水中でギ酸を効率
よく分解し、水素の入手を容易にする触媒であり、有機ハイドライドや炭素系吸着材料など他の手段に
比べて使い勝手のよいのが特徴である。この触媒は、ヒドロゲナーゼの活性中心をモデルとしたもので、
ニッケル・ルテニウム2核アクア錯体や同2核ヒドリド錯体、単核イリジウムなどが開発されている。

 同教授はニッケル・ルテニウム2核錯体触媒に比べて、低コストになるロジウム単核錯体触媒を開発
した。この触媒は常温常圧水中という非常に温和な触媒条件で、pHを制御することにより水素、重水素、
重水素化水素を選択的に作り分け、又CO2を活用して水素と結合させ、ギ酸として水素を貯蔵できる。
(化学工業日報09年1月9日)
URLリンク(www.fcdic.com)

87:名無電力14001
09/02/25 19:13:21
温泉排熱利用に大きな効果 重油使用量3割減
URLリンク(www.tomamin.co.jp)

 支笏湖の環境を守ろうと、千歳市幌美内の丸駒温泉旅館(佐々木金治郎社長)で2008年
7月に導入した温泉排水熱利用設備が大きな効果を上げている。設置から半年間でボイラーの
重油使用量が前年同期に比べ3割減り、二酸化炭素排出量の73トン削減につながった。
「予想以上の効果」と喜んでいる。

 温泉排水熱利用設備の導入は、昨年千歳で開催されたJ8サミット千歳支笏湖がきっかけ。
丸駒温泉旅館は豊かな支笏湖の自然にはぐくまれてきただけに、「自らも行動を」(同旅館)
と導入を検討していた。当初、昨年12月の工事を計画していたが、原油高騰を受けて7月
着工を決断させた。

 設備は、浴場からの温泉排水を水槽にため、暖房や給湯用の水を熱交換器で温める仕組み。
10度前後の水を35度前後の温泉排水で温めると23度前後に。これをボイラーで50度
前後まで加熱する。

 これまで直接水を温めていたボイラーの重油使用量(8~1月)が前年同期比3割、
二酸化炭素排出量に換算すると73・2トンも減らすことができた。

 「環境対策がコストダウンにつながった。ここまで効果が出るとは思わなかった」と佐々木
社長。さらに「73トンという数字は、うちのような小さな旅館としては大きな貢献だと思う。
これからも支笏湖に優しい経営を続けていきたい」と話している。

88:名無電力14001
09/02/25 20:59:40
東京ガス、ガス式ヒートポンプエアコンの効率化へ吸収式との一体化を検討
URLリンク(www.nikkan.co.jp)

 東京ガスはガスヒートポンプエアコン(GHP)の効率化を進めるため、吸収式冷凍機
と一体化する検討を始めた。5年後の商品開発に向け、主要メーカーへ開発の打診を始
めた。現行のGHPの通年エネルギー消費効率(APF)は2・0前後だが、GHPの排
熱を吸収式冷凍機で再利用するハイブリッド化によって2・5程度まで引き上げが可能
となると試算している。

 ハイブリッド式ガスヒートポンプエアコンでは、GHPの排熱を熱源として利用する
吸収式冷凍機のユニットを一体化する考え。すでに吸収式冷凍機ではコジェネレーショ
ン(熱電併給)システムのガスエンジンから発生する排熱を利用する機種が商品化され
るなど、排熱利用そのものの原理は確立している。ただハイブリッド化による大型化や
コストアップがネックとなり、従来は実用化に至らなかった。

89:名無電力14001
09/02/25 21:21:30
東西結ぶ(海底トンネル式)パイプライン 千葉・富津市
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

  東京電力が2003年4月から進めてきた、富津・川崎両市の発電所間を結ぶ燃料供給用
の「東西連係ガス導管」設置工事が完成に近づき、24日、報道関係者に公開された。3月か
ら運用が開始される。

  このガス導管は、海面から40~60メートルの深さを通るトンネル(内径約3メートル)
内に敷設され、全長は18キロ。シールドマシンを駆使した工法で造られた海底トンネル式の
液化天然ガス(LNG)パイプラインとしては国内最長となる。

  同社はこれまで、千葉市から富津市までの間と、横浜、川崎両市の発電所間で、それぞれ
LNGのパイプラインを結んでいた。今回、富津火力発電所と川崎側の東扇島火力発電所を直
接結ぶことで、京葉、京浜の計8発電所全体をネットワーク化し、相互の燃料供給体制の安定
と効率化が期待できる。

  LNG運搬船の接岸拠点が川崎側には1か所しかないため、完成後は2か所の拠点を持つ
富津側からLNG供給を行い、川崎側の負担を軽くしてコスト削減を図るほか、緊急の不足時
には相互に補完し合うという。

  同社は「東西が結ばれることで融通の幅が広がり、効率運用と安定供給に役立ってくれる
と思う」と話している。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
3月に運用開始予定の東西連係ガス導管

90:名無電力14001
09/02/25 22:03:33
Q-cellsの太陽電池生産は通期で48%増,ただし期末に伸びが鈍化
URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)

 太陽電池メーカー大手のドイツQ-cells SEは現地時間の2009年2月24日,2008年度通期決算
の速報値を発表した。2008年度の太陽電池の生産量は出力換算で前年度比48%増の574.2MW。
このうち薄膜タイプの生産量は15.4MWだったという。

 2008年度の売上高は前年度比46%増の12億5130万ユーロと大きく伸びた。ただし,世界経
済の悪化に影響を受け,第4四半期単体では前年同期比13%増の3億1940万ユーロと伸びが鈍っ
ている。通期のEBIT(earnings before interrest and taxes:利払い税引き前利益)は前年度比
4%増の2億510万ユーロ,純利益は同28%増の1億9050万ユーロだった。同社は2008年12月に
業績予想を下方修正していたが,その予想範囲の下限に近い結果となった。

 2009年度の太陽電池の生産量は800MW~1GWを計画している。全社の売上高は17億~21億
ユーロになる見込み。2008年12月に発表した業績予想では17億5000万~22億5000万ユーロと
していたのを下方修正した。

URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)
Q-cells社の太陽電池の生産量 左は年間ベース,右は四半期ベースの推移


91:名無電力14001
09/02/25 23:33:03
見えてきた東京都排出量取引制度(09/02/24)
URLリンク(eco.nikkei.co.jp)

■厳しい削減義務と再生可能エネルギーへのニーズ

 この制度でまず注目されるのは、その目標のレベルです。東京都は2020年度に2000年度比で
東京全体のCO2を25%削減するという目標を掲げており、2010~2014年度は大幅削減に向けた
転換始動期と位置づけています。こうした中、以前は削減義務率も2ケタ%を予想する向きが強
かったのですが、最近の金融危機や景気後退の影響で6~8%に収まったようです。
 とは言え、6~8%という削減義務は25%という数字に比べれば控えめに見えますが、これを
向こう5年で達成するのはかなり高いハードルと言えるでしょう。

 東京都では排出量取引制度の前身となる地球温暖化対策計画書制度が5年ほど運用されており、
既にそれなりに削減が進んでいる状況にあります。しかも、東京都内の削減に寄与しないという
理由から京都クレジットの利用が認められていません。
 ですから、今後の景気動向で大きく変わるものの、個人的には多くの事業所がグリーン電力証
書などに依存する可能性が高いと考えています。特に業務部門(ビル、百貨店など)は厳しく、
仮に業務部門の削減義務のうち3%分をグリーン電力証書で賄うと仮定すると、およそ年間20万
トン分(二酸化炭素換算)に上ります。東京都制度でグリーン電力証書による削減効果を1.5倍認
めてくれるとしても、30万MWh分のグリーン電力証書の需要が毎年生じる計算です。

 ちなみに2008年4~12月の間に発行されたグリーン電力証書は20万MWh弱でしたから、かな
りのインパクトであることが分かるでしょう。
 逆に言えば、東京都の排出量取引制度はグリーン電力を今後大きく促進する原動力になると予
想されます。(一部抜粋)


大規模事業所CO2削減、東京都が10―14年度で7%に(2009.02.05)
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
都、CO2削減で最大8%義務化 5年計画、大規模事業所を対象(2009.02.05)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)

92:名無電力14001
09/02/26 00:09:07
第19回 住宅用太陽光発電システムの施工について(パート3)
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

進化する陸屋根への施工法

 3回にわたり、施工について解説してきましたが、最後に施工における“良くない例”に
ついても、少し紹介しておこうと思います。みなさんが実際に施工を申し込む際の、参考
にしてください。

(中略)

 今後日本でも太陽光発電の急速な普及が見込まれます。そのためには施工業者がもっと
増えることが望まれるでしょう。また彼らの競争による、コストダウンも期待されています。
しかし、一方で勉強不足・経験不足の業者が増えることによる粗製乱造も懸念されます。
そのツケは結局のところ、設置したユーザーが負わなければならないのです。

 現状このような業者を教育する仕組みや資格制度というものはありません。メーカー認定
制度はあるものの、2泊3日の研修を受けてIDを一度取ってしまえば、その後の更新は必要な
いのです。

 こういった現状を考えた時、消費者もある程度の知識をもって自己防衛する必要があるの
ではないでしょうか。ユーザーの側にも設置業者を厳しく見る目が必要になってくるのです。

 次回以降は、太陽光発電の業界の中身がどうなっているのか、流通の仕組み、業者の選び
方などに触れていきたいと思います。

93:名無電力14001
09/02/26 00:36:50
排出量取引市場の創設表明 温暖化政策を抜本転換
URLリンク(www.usfl.com)

 オバマ大統領は24日の施政方針演説で、温室効果ガスの排出枠を企業などに設定して
排出量を売買する排出量取引市場を創設する方針を表明し、削減義務化に反対したブッシュ
前政権からの抜本的な政策転換を宣言した。

 米国の排出量取引制度の導入は、先行する欧州市場との統合を視野に置き、京都議定書
に定めのない2013年からの国際枠組み合意への弾みになると期待される。

 大統領は「二酸化炭素(CO2)の排出量取引市場を創設し、風力や太陽光などの
再生可能エネルギーを推進する法案を可決するよう議会に求める」と言明。
「年150億ドル(約1兆4600億円)を再生可能エネルギーに投資する」とした。

94:名無電力14001
09/02/26 01:23:16
Utilities Jumping into the Solar Game (電力)公益事業体が太陽エナジー事業競争に参入
URLリンク(blog.wired.com)
URLリンク(blog.wired.com)

この24時間以内に、二つの電力会社が合計100万キロワットの太陽エネルギー発電所を発注しました。
それは米国が2007年に導入した太陽エネルギー発電設備容量の2倍です。
カリフォルニアの電力会社PG&Eと米電力大手NRGエナジーは、各々500メガワットの太陽エネルギー
発電所を建設する計画を発表しました。

95:名無電力14001
09/02/26 04:41:32
>>94
日本の電力会社のメガソーラーとは一桁が違うな。

96:名無電力14001
09/02/26 09:09:59
出光、燃料電池向けにバイオ燃料から水素-改質装置にめど
URLリンク(www.nikkan.co.jp)

 出光興産は燃料電池向けに水素を供給する燃料として、バイオ燃料を想定した改質評価に
成功した。また改質に必要となる、軽油の脱硫プロセスの確立でも一定の成果を得た。バイ
オ燃料は新興国の分散電源として、軽油は自動車の補助電源での燃料電池の利用を視野に入
れている。同社は燃料ソースを多様化することで、燃料電池の基幹部品である改質装置の量
産効果を高め、コスト削減につなげたい考え。

 改質装置では触媒によって化石燃料から水素を取り出す。出光はコロナと共同で都市ガス
とLPガス、灯油の3種類の燃料に対応した装置を開発したが、新たにバイオ燃料への対応
にも着手。バイオエタノールを想定した純99・5%のエタノールと、バイオガスを想定し
たメタン80%と二酸化炭素20%の混合ガスを現行の改質装置で評価。水素得率は7割を
達成し、燃料電池の障害となる一酸化炭素(CO)の発生も10ppm以下に抑えることが
できた。

97:名無電力14001
09/02/26 18:59:43
IBM,電気自動車普及に向けたスマート・グリッド・プロジェクトに参加
URLリンク(itpro.nikkeibp.co.jp)

 米IBMは米国時間2009年2月25日,クリーン・エネルギ自動車の普及促進に向けた
グリッド・インフラ開発に取り組む研究開発コンソーシアム「EDISON」への参加を発表した。

 EDISONはデンマークを拠点として活動し,IBMのほか,デンマークのエネルギ企業
DONG EnergyやOestkraft,デンマーク工科大学,ドイツのSiemens,デンマークのEurisco,
デンマークエネルギ協会で構成する。デンマークの環境政策に貢献するとして,政府から一部
援助を受けている。

 デンマークでは,今後数年間で,国内の自動車全体における電気駆動およびハイブリッドの
割合を最大10%に高めることを目指している。広範な電気自動車普及のためには,総体的な
エネルギ供給網の安定性を確保し,充電および決済を管理するための高度なインフラ技術が
必要となる。

 EDISONは最初の取り組みとして,デンマークのボンホルム島に導入するスマート・グリッド
を開発する。ボンホルム島は人口4万人で,風力発電を大幅に取り入れたエネルギ・インフラを
抱えている。ここにテストベッドを構築し,電気自動車の増加に伴うエネルギ・システムの性能
などを調査する。

 IBMのデンマーク事業とスイスのチューリッヒ研究所から協力する研究者は,グリッド内で
電気自動車の充電と風力発電量を同調させる技術の開発にあたる。IBMがデンマーク工科大学に
提供したハードウエアを利用し,大規模なリアルタイムの同調機能の実現を目指す。

98:名無電力14001
09/02/26 19:09:03
太陽電池セルを印刷機で、豪で試験生産
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)

 オーストラリアのドル紙幣を刷る印刷機を使って太陽電池セルを生産するという実験が先週、
同国のメルボルン近郊で行われた。柔軟性のある太陽電池パネルが、巨大な紙幣印刷機によって
プラスチックのフィルムにきれいに印刷された。
 生産されるパネルには有機太陽電池のセルが使われるが、従来の有機太陽電池はエネルギー変換
効率がたったの3%だった。つまり、わずかな量の太陽エネルギーしか電力に変換できなかったの
である。
 しかし、オーストラリア国営放送ABCによると、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)
のプロジェクト・リーダーであるゲリー・ウィルソン氏は、来年中に2倍以上の出力、その後は
10%台の実現を期待しているという。また同氏は、5年後には太陽電池セルを大量生産できるよう
にしたいとも考えている。
 この技術の第一の利点は、大型のシートやロールシートでセルを生産できるようになったことだ
という。窓や大きな屋根で利用しやすくなる。 CSIROによると、太陽電池シートは1日当たり100
キロメートルの印刷が可能だという。
 オーストラリアの紙幣は紙ではなく、プラスチックの一種であるポリプロピレンで作られている。
新しい太陽電池セルで使用されるポリマーは、エネルギー企業のBPソーラー社と建築資材のブルー
スコープ・スチール社が770万米ドルを出資して結成した研究コンソーシアムの製品である。
「この技術の開発には建設会社の参加が不可欠だった」と、ニュージーランドにあるマッセー大学
エネルギー研究センター副所長のアティリオ・ピグネリ氏は同プロジェクトについて見解を述べて
いる。「住宅市場向け素材の開発は、エネルギーコストの削減に大きな影響を与えつつある。住宅
市場において、太陽電池セルは既に建築資材の一部になっている」。
 またピグネリ氏によれば、柔軟なセルの印刷という技術を用いれば、従来の太陽電池パネルが
抱えていた諸問題が解決されるという。それは、生産コスト・重量・施工の複雑さだ。
「あとは変換効率さえ高まれば、普及の推進役として商業利用が盛んになるだろう」と同氏は言う。

99:名無電力14001
09/02/26 20:36:08
CO2削減へ 屋上に巨大太陽電池 西宮市・伊藤ハム 
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)

 巨大な太陽電池パネル(縦約6メートル、幅約63メートル)が、伊藤ハム西宮工場の屋上に
出現した。地球温暖化防止京都会議の議定書で義務づけられた二酸化炭素(CO2)削減を目指
し、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)と共同研究を進めるた
め設置。来月上旬にも発電を開始する。

 次世代太陽電池として注目を集める球状シリコン型太陽電池を使用。縦約1・7メートル、
横約0・8メートルのパネル268枚が、南向きに60度の角度で立てられている。太陽電池容
量は最大30キロワット。
 近くを走るJR神戸線の車内からも見ることができる。同社の松本正一環境管理課長は「パネ
ルを目にした人が、少しでも環境問題を考えるきっかけになれば」と話す。

100:名無電力14001
09/02/26 20:41:01
Honda、バイオエタノール製造の研究施設を建設
URLリンク(www.ecool.jp)
URLリンク(www.ecool.jp)

Hondaは26日、食用として供さない植物の茎や葉など、セルロース類を原料としたバイオエタノール
の製造技術確立と実用化に向け、千葉県およびかずさアカデミアパーク研究所等立地推進協議会と、
「かずさアカデミアパークへの研究所等の立地に関する協定書」を締結し、新たな研究施設の建設を決定
したことを発表した。敷地面積は5000平方メートル、実験棟一棟(延べ床面積:約1050平方メー
トル)を建設予定。2009年4月に建設を開始し、11月の稼働開始を目指す。

現在のバイオエタノール製造は、サトウキビやとうもろこしの糖質や澱粉質など食用と同じ部分を原料とし
ているため、食料品価格の高騰を招くなど、大きな社会問題となっている。今回の共同研究では、これまで
困難とされてきた、稲藁など、食用に供さない植物の茎や葉といった、ソフトバイオマスに含まれる
セルロース類からアルコール燃料を製造する技術の基盤を確立するもの。

Hondaは、2006年から地球環境産業技術研究機構とバイオエタノールの製造技術に関する共同研究
を継続しており、2007年4月からは埼玉県和光市の「本田技術研究所基礎技術研究センター」で実験装
置を用いたバイオエタノール変換プロセスの研究を行っている。将来の実用化に向け、精度の高い評価を可
能とする、より大規模な実験装置を用いた研究が必要となり、今回新施設の建設を決めた。

101:名無電力14001
09/02/26 20:42:46
米政府、バイオマス研究開発に2500万ドルを提供 = バイオ燃料産業の発展を図る
URLリンク(www.ecool.jp)

米国エネルギー省(DOE)と農務省(USDA)は、バイオ燃料、及び高価値バイオ製品の技術・プロセスの
研究開発に対して、2500万ドルの資金提供を行うと発表した。

エネルギー省長官のSteven Chu博士は、「これらのプロジェクトは、オバマ政権が行う多くの助成措置
の一環であり、米国の経済を強化し、気候変動の危機に取り組むために役立つだろう。次世代バイオ燃料に重点
を置いた活気あるバイオ燃料産業は、温室効果ガス排出量を削減し、輸入石油への依存を低減し、国民が再び仕
事に就くために重要である」と話した。

「農務省は、米国のバイオ燃料生産を大幅に増加させるというオバマ大統領の目標をサポートする研究に取り組
んでいる」と農務省のTom Vilsack長官は話す。

両省は、代替燃料およびバイオ製品の利用可能性の拡大を目指すいくつかのプロジェクトを対象とした、ニ省共
同の資金提供公募(FOA)に取り組んでいる。これらのプロジェクトは、経済的・環境的に持続可能な、再生可能
バイオマスの様々なグループを作ることを目的としている。FOAは歳出予算に従い、助成金総額2500万ド
ル(プロジェクト年数は最長4 年)で計画されている。

102:名無電力14001
09/02/26 20:54:38
米国で太陽発電施設の建設ラッシュ、金融安定化法が追い風に
URLリンク(wiredvision.jp)
URLリンク(img3.wiredvision.jp) (eSolar社の46メガワット発電施設)

2月23日から24日(米国時間)という24時間のあいだに、2社の発電事業者が、合わせて1ギガワットにおよぶ
太陽発電施設の建設を発表した。これは、2007年の米国の太陽発電による総発電量の2倍に当たる。

カリフォルニア州の電力会社である米Pacific Gas & Electric(PG&E)社と、米国全域で事業展開する独立系発電
事業者の米NRG Energy社はそれぞれ、500メガワットの太陽発電施設の建設計画を発表した。

NRG Energy社は、新興企業の米eSolar社と提携している。
eSolar社は、米Google社の公共事業部門『Google.org』と著名なベンチャーキャピタル米Idealab社の支援を
受けて、鏡を使って集光し液体を蒸発させてタービンを回す太陽熱発電を追求している。一方、PG&E社は、
太陽光を直接電力に変える太陽光発電に投資する予定だ。

太陽光発電電力事業協会(SEPA)は、個人の消費者ではなく電力会社が太陽エネルギーの「最も重要な顧客」に
なる、という新たな時代の到来を告げるものだとして、特にPG&E社の取り組みを称賛している。

昨年成立した金融安定化法にはエネルギー関連条項が各種盛り込まれており、PG&E社のような電力会社が行な
う太陽発電プロジェクトへの投資に対して30%の控除を受けられるようになった。現在、ニュージャージー州
の米Public Service Enterprise Group(PSE&G)社や米San Diego Gas & Electric(SDG&E)社など電力会社5社が、
自社所有の太陽発電施設の建設計画を発表している。

「(優遇税制措置を)受けられるようになり、米国中の電力会社が太陽発電施設の所有を検討している」とSEPA
のJulia Hamm事務局長は言う。

PG&E社とNRG Energy社の発表は、ほとんどの業界が壊滅状態という不況に見舞われる中で、再生可能エネル
ギー業界が依然として有力であることを浮き彫りにしている。一部のプロジェクトと企業は苦境に陥っている
ものの、先述した優遇税制措置と、CO2排出規制法成立の恐れから、再生可能エネルギーは前進を続けている。

103:名無電力14001
09/02/26 21:10:30
東京ガス 太陽熱利用の複合給湯器投入 2010年度から
URLリンク(www.business-i.jp)

 東京ガスは13日、太陽熱温水器と、潜熱回収型の高効率ガス給湯器「エコジョーズ」を組み合わせた
新型給湯システムを2010年度から一般販売することを明らかにした。太陽熱の有効利用で二酸化炭素
の排出量を既存のガスのみの給湯器に比べ約20~30%削減できるのが特徴だ。システム価格は100
万円前後となる見込み。環境意識の高い戸建て住宅や複合住宅向けに売り込み、家庭の熱源をすべて電気
でまかなう電力会社の「オール電化」攻勢に対抗する。

 太陽熱温水器と給湯器を組み合わせたシステムの投入は大手都市ガス会社としては初めて。 給湯シス
テムは、集熱パネルをマンションのバルコニーなどに設置し、パネルに集まった太陽熱を給湯用に使う。
太陽熱だけで湯温が上がらない場合は、貯湯タンクに内蔵された熱源機で温度を上げ、曇りや雨で太陽熱
が使えないときは都市ガスを使う高効率給湯器「エコジョーズ」で補う仕組みを採用する。

 東京ガスは、09~13年度の5年間に総額2800億円を投じて新規顧客開発を進める計画。これに
より、契約件数を5年間で約70万件増加させる方針。今回の複合給湯システムの導入も新規顧客の開拓
施策の一環となる。

 また、同社は4月から販売する家庭用燃料電池「エネファーム」と、太陽光発電を組み合わせたシステ
ムを09年度に投入。業務用分野でも、太陽熱集熱器で集めた熱を冷・温水機で冷温熱に変換し、夏場は
ガス冷房用、冬場はガス暖房用に使う新システムを10年度に発売する計画としている。

マンションのバルコニーなどに設置できる太陽熱を集めるためのパネル
URLリンク(www.business-i.jp)
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104:名無電力14001
09/02/26 21:33:09
仁賀保高原の“風”に注目 風力発電の試験地、市がPRへ 秋田
URLリンク(www.sakigake.jp)
URLリンク(www.sakigake.jp)

 にかほ市の仁賀保高原が、風力発電の試験地として脚光を浴びている。風速などの気象条件が南極の
昭和基地に似ているとして、国立極地研究所(東京)が今春から行う発電機の試験地に選定されたほか、
千葉県の企業が試験を実施している。同高原には、別の企業が2001年から稼働して電力供給してい
る大型風車群もある。市はこれら風力発電関連施設を同高原の観光資源としてPRしていく考えだ。

 昨年末から風力発電機の試験を行っているのは、金属加工の菊川工業(千葉県白井市)。場所は休憩
施設「ひばり荘」の南側で、極地研の試験用地に隣接する。高さ4・5メートルの上部に設置された
垂直軸型の風車は、風向きに影響されず、微風でも回るのが特徴だという。
 同社が寒冷地での試験地を探していたところ、本県の企業から同高原を紹介され、同市を通じて地元の
馬場集落から用地の無償提供を受けた。担当者は「南極を想定した試験が行われる場所なので、寒冷地で
のデータ収集に適していると判断した。強風や寒さによる風車への影響を調べている」と話している。

 極地研が試験を行う発電機は来月中旬に着工し、5月の大型連休明けに稼働の予定。同高原の年間平均
風速が秒速7・1メートルと同基地周辺(6・5メートル)を上回り、冬の北西からの季節風は南極の
ブリザードに似た条件になることから、同高原を試験地とした。試験が順調に進めば、発電機は11年に
同基地に設置され、南極観測隊が観測活動や生活に使用する電力の一部を供給する。



105:名無電力14001
09/02/26 23:51:12
広島県福山市 ハイブリッドディーゼル車
URLリンク(www.eic.or.jp)

 京都議定書における約束期間の開始や原油の高騰などの理由から、市のゴミ収集車に2008年11月、
ハイブリッドディーゼル車4台を導入。

 ゴミの分別・減量と環境保全を啓発しながら収集にあたっている。ハイブリッドディーゼル車は、これま
でのディーゼルエンジンに補助動力として電動モーターを加えることにより、走行時の燃費を約30%向上、
二酸化炭素(CO2)の排出量は25%の削減を期待しているという。

 ゴミ収集車のように発進と停止を繰り返す作業車では、動力性能および燃料費などを大きく節減できると
見込んでいる。中国地方の自治体で、初めて導入した。

106:名無電力14001
09/02/27 00:22:39
地熱発電と温泉は共存できるか
草津町と嬬恋村が衝突 温泉保護と財政難で主張は対立
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

名湯の草津温泉が隣接する嬬恋村の地熱発電所建設に猛反対している。
温泉への理解と科学的な裏付け、政策支援で共存共栄の道を探るべきだ。

 「地熱発電は温泉地を消滅させてまでやるほどのものですか。日本最大の八丁原地熱発電所(大分県九重町)
ですらたかだか11万kW。たったそれだけの電気のために、万が一、草津温泉をダメにしたら誰が保障してく
れるんですか」─。

 群馬県草津町の黒岩信忠町議会議長は、穏やかな口調ながらも一歩も譲らないとの決意をにじませる。

 井戸を掘らず自然にわき出す温泉として日本一の湧出量を誇る群馬県草津温泉。湯治場としての歴史は古く、
鎌倉時代に源頼朝が、江戸時代には8代将軍徳川吉宗が好んだといわれる。湧出量のほか、国内屈指の強酸性
の泉質が、毎年300万人の観光客を呼び寄せる。名実ともに日本を代表する温泉地の一つである。

 その草津町が、隣接する群馬県嬬恋村の地熱発電所建設計画に猛反対している。反対運動の急先鋒である
黒岩議長は、語気を強めて続けた。「地熱発電所で湯量が減ったり温度が下がった温泉をこの目で見ました。
絶対に認められない」

掘削禁止が草津町の哲学

 嬬恋村の地熱発電所建設計画が表ざたになったのは、2008年3月のことだ。嬬恋村は新エネルギー・
産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて「嬬恋村地域新エネルギービジョン」をまとめ、地熱発電の
優位性を示す報告書を作成した。

 報告書には、「嬬恋村地熱開発長期スケジュール(最短)案」が載っており、石津地区で2008~09年に
調査し、2012年に建設開始とある。草津町の中澤敬町長は、「報告書を見て驚いた」と憤る。すぐさま調査
を始めると書いてあるのに、嬬恋村からは何の説明もなかったからだ。

107:名無電力14001
09/02/27 00:28:07
>>106(からの続き)

 嬬恋村が石津地区での建設計画を打ち出すのは、今回が初めてではない。1981年に初めて浮上し、
97年に再び検討された。石津地区が草津温泉の最大の源泉「万代鉱」から3.5kmしか離れていない
こともあり、いずれも草津町の強固な反対で断念している。中澤町長は、こう言って嬬恋村の計画を
切り捨てる。

 「また反対されると思って調査だけでもひっそりやろうとしたのだろう。だが、たとえ調査でも
井戸を掘らせるわけにはいかない」

 嬬恋村の地熱発電所建設計画地
 URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

 草津町が建設はおろか、掘削調査すら認めないのは、多少の掘削でも源泉に多大な影響が及ぶとみ
ているからだ。地熱発電は地下深く、マグマによって熱せられた貯留層と呼ぶ熱水だまりに向かって
井戸を掘り、くみ上げた熱水と蒸気を使ってタービンを回し発電する。

 「草津のような自噴泉は、地下の水位の変動をもろに受ける。だからこそ草津町では温泉の掘削は
一切禁止している」(黒岩議長)。町の景観条例でも源泉保護をうたい、建築物の基礎工事の掘削も
ほかの方法に切り替えてもらう徹底ぶりだ。

 温泉研究の第一人者である中央温泉研究所(東京都豊島区)の甘露寺泰雄所長は、「温泉も地熱も
同じ水循環のなかにあるので、影響する懸念がある。反対も無理はない」と話す。

 加えて、草津町は雇用の約9割を観光で賄う。「影響が出て法的手段を取ったとしても、地熱発電所
の影響を我々が立証するのはほぼ不可能だ」(黒岩議長)

 嬬恋村の計画を知ってからの草津町の動きは素早かった。すぐさま議会で反対決議を採択し、5月に
八丁原地熱発電所、6月に岩手県の松川および葛根田地熱発電所を視察した。

108:名無電力14001
09/02/27 00:32:51
>>107(の続き)
 7月には地熱発電所建設の反対を訴える町民集会を開催。約7600人の町民のうち1100人が参加し、
地熱発電所の建設反対を声高に叫んだ。

 それだけではない。温泉を監督する環境省の斉藤鉄夫大臣と、観光庁を抱える国土交通省にも
陳情に行った。中澤町長は、「温泉は日本の文化であり、観光の目玉。自然エネルギーなら太陽光
も風力もある。温泉をつぶしてもやるべきなのか考えてもらいたい」と心中を語る。

財政難の嬬恋村は困惑

 草津町の反対運動の過熱ぶりに反して、嬬恋村の担当者は困惑顔だ。嬬恋村企画財政課の下谷彰一
課長補佐は、ばつが悪そうに話す。「草津町の言い分はその通りという感じです。草津温泉をつぶし
てまでやろうなんて思っていないんです」

 地熱発電所建設は、嬬恋村の熊川栄村長の選挙公約でもある。発電所を建設し売電することで村の
財政を助け、雇用を創出するのが狙いだ。とはいえ、「報告書で2008年度内に調査とあるので反対
するのもわかる。説明の仕方が悪かったと反省していますが、なにぶん前任者のことなので」(下谷
課長補佐)と言葉を濁す。

 さらに嬬恋村には建設計画を自力で推し進められない事情もある。財政が厳しく建設費用を拠出で
きないのだ。キャベツの生産量が日本一の嬬恋村は、89~2001年に国が展開した国営農地開発事業
で財政状況が悪化した。この事業は国有地を村内の農家に安価で売却する事業だが、農道など農地以
外の土地は村が買い取り、整備する仕組みだった。

 嬬恋村の実質公債費比率(収入に占める借金返済の比率)は2006年度で24.9%。25%以上は、財
政破綻する危険性がある要注意自治体といわれる。2年前から村職員の年収を20%削減するなどして
財政の健全化を図っている最中だ。

 下谷課長は、「約60億円の年間予算で必死にやっているのに、100億円以上かかる地熱発電所を
自力で建設するなんて無理なんです」と苦しい懐事情を説明する。当初から村の計画は、NEDOの補
助金で調査し、国や電力会社と共同で建設したいというものだった。だが2008年度は調査の選考に
も漏れた。

109:名無電力14001
09/02/27 00:41:43
>>108(の続き)

 嬬恋村の状況を見ると、草津町の反対運動は過剰とも感じる。草津町の中澤町長は、「今回の反対
はある意味、草津が仕掛けたこと」と明かす。これには2つの理由がある。第1が、日本の温泉を代表
して地熱発電への反対表明を示すことにある。「小規模な温泉地は、近隣で地熱発電所の建設計画が
持ち上がっても泣き寝入りするしかない」(中澤町長)

 第2が“ザル法”と揶揄される温泉法への危機感だ。温泉法には源泉の周囲での掘削を差し止める条文
がない。群馬県は指導要綱で、温泉掘削時には周辺3kmの温泉所有者の同意書が必要と定めていた。
ところが、みなかみ町で同意を取らない業者が掘削を申請。県は訴訟を起こすも、2006年に敗訴した。

 「温泉法は1948年の公布後、大きな改正をしていない。掘削技術はケタ違いに進歩した。乱掘が進
み、日本全体の湧出量も減少傾向にある。改正なしでは源泉を守れない」(中澤町長)。草津町は環
境省への陳情時にも温泉法の改正を要求した。

 草津町と嬬恋村の意見の相違点
 URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)


科学分析で影響度わかる(1)

 草津町と嬬恋村の対立は、多くのメディアが取り上げたが、実際には建設計画はストップした状態だ。
とはいえ、熊本県小国町や長崎県雲仙市など、数多くの地熱発電所建設が温泉地の反対で計画中止に追
い込まれた苦い歴史がある。

 中央温泉研究所の甘露寺所長は、「地熱発電と温泉地の衝突は昭和20年代から始まった。地熱発電は
温泉に影響しないという解釈で始まったことが、問題を根深くしてしまった」と振り返る。当初、地熱
発電側は、「貯留層の上部が地下からわき上がる熱水によって地質が粘土状に変質し、
帽岩(キャップロック)と呼ばれる不透水層に変わる。帽岩で温泉と地熱の貯留層は分断されているの
で影響しない」と説明していた。だが現在では、「完全に分断されるとはいえない」というのが識者の
見解だ。

110:名無電力14001
09/02/27 00:46:18
>>109(の続き)
 立地の難しさに加え、地熱発電はほかの自然エネルギーに比べて政策支援もぜい弱だ。
RPS法(新エネルギー等電気利用法)でも主力技術の蒸気フラッシュ発電は対象外である。100億円を
ゆうに超える初期投資も重くのし掛かる。この状況に、地熱発電の開発企業は悲鳴を上げている。

 福島県で柳津西山地熱発電所を運営する奥会津地熱(福島県柳津町)の安達正畝社長は、「立地も難
しいが経済的にも厳しい。貯留層を当てるのはハイリスクだが、リターンが小さく事業としてのうまみ
が少ない」と顔をしかめる。建設に積極的な企業も、ほとんどない状態だ。実際、99年に八丈島地熱
発電所が稼働して以来、新設の動きは止まっている。

 福島県の柳津西山地熱発電所
 URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

 だが、これまでに地熱発電につぎ込まれた資金は、民間からの3000億円超と国の補助金などを合わ
せて1兆円に上るといわれる。国内の地熱発電容量の53万kWのために1兆円をつぎ込んだ計算だ。新設
への道筋を付けないと、1兆円をドブに捨てることになる。また、将来のエネルギー供給を考えても、
火山国である日本が地熱を利用しない手はない。


科学分析で影響度わかる(2)

 八方ふさがりの地熱発電だが、解決策はある。科学的な裏付けを基に議論することと、技術ノウハウ
や資金を温泉地に提供することだ。

 地熱発電研究で著名な日鉄鉱コンサルタント(東京都港区)の野田徹郎顧問は、「地質と水やガス、
熱の移動を調べれば温泉に影響が及ぶかどうか科学的に説明できる」と断言する。この考えには
中央温泉研究所の甘露寺所長も同意する。

111:名無電力14001
09/02/27 00:52:15
>>106
その記事の最後の一文が良かった。

地熱発電と温泉地が共存共栄するには、地道な努力と時間が必要だ。
発電コストを引き下げ、政策を見直すとともに、温泉地と競合しにくい
国立公園内や、地熱発電側の技術を必要とする零細な温泉地などでの
成功体験を積むべきだろう。共存への処方せんが見えてくれば、草津町の
ような大温泉地と折り合いを付ける道も見えてくるかもしれない。

112:名無電力14001
09/02/27 00:58:44
>>110(の続き)
 野田顧問によれば、地下の温泉と地熱発電の貯留層の関係は、右上図のように5パターンに
分類できる。

 地熱発電と温泉の貯留層の関係と影響度
 URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

 貯留層の関係性と帽岩のすき間の有無によって影響度は異なる。調査でどのパターンかを分析し、
熱水をくみ過ぎていないか地下水位をモニタリングする。近隣の温泉や気候の影響などを併せて
チェックする。関係者はみな明言を避けるが、仮に嬬恋村で発電所を建設しても草津温泉に影響が
出る可能性は低いようだ。

 中央温泉研究所の甘露寺所長は、「温泉地には科学的な調査をするための技術も資金もない。
反対運動を繰り広げるのは、ほかに戦う術がないからだ」とみる。地熱発電側は温泉地が納得する
調査結果を持って地元との議論を進めるべきだろう。

 稼働中の地熱発電所のなかには、事前の取り決めで近隣の温泉地と折り合いを付けたケースもある。
九州電力の八丁原地熱発電所の場合、九州電力が近隣の筋湯温泉に配管を敷設し、熱水を分湯している。
さらに、「温泉に影響が出たら住民の生活を保障する取り決めを交わしている」(筋湯温泉分湯組合)。

113:名無電力14001
09/02/27 00:59:51
>>112(の続き)

 近年、温泉の乱掘で、湯量が減り困っている温泉地は多い。発電所から熱水を供給する方法は、
解決策になりうるだろう。同時に、地熱発電側が温泉掘削に技術的なノウハウを提供する手もある。
温泉掘削は、貯留層にぶつかるまで、場当たり的に掘るのが一般的で無駄が多いからだ。

 だが、泉質が売りの草津のような温泉地に、この方法は通じない。「温泉への愛着を理解した上で
提案しないと解決につながらない」(関係者)といった難しさを理解する必要がある。

 資源エネルギー庁も2008年12月に研究会を立ち上げ、地熱発電の課題の洗い出しに取りかかった。
「発電所が建設できない国立公園内でも許可を取れば建設できるように環境省に見直しをお願いする」
(資源エネルギー庁電力基盤整備課)。風力発電では同様の見直しが実施済みだ。さらに、
「必要なら発電コストの引き下げ策も投入する」(同)考えだ。

 地熱発電と温泉地が共存共栄するには、地道な努力と時間が必要だ。発電コストを引き下げ、
政策を見直すとともに、温泉地と競合しにくい国立公園内や、地熱発電側の技術を必要とする零細な
温泉地などでの成功体験を積むべきだろう。共存への処方せんが見えてくれば、草津町のような
大温泉地と折り合いを付ける道も見えてくるかもしれない。

114:名無電力14001
09/02/27 01:16:27
灼熱地獄の夢プロジェクト 太陽熱発電
 ~東京工業大学、三井造船、コニカミノルタオプト、コスモ石油
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

アラブ首長国連邦で、新方式の太陽熱発電プロジェクトが動き出す。
太陽光を鏡で集めて水蒸気を作り、タービンを回して発電する。
「2回反射」の採用で、既存方式より高効率、低コストを実現した。

 昨年11月、コスモ石油はアラブ首長国連邦のアブダビで太陽熱発電の実証プラントを建設すると発表した。
完成予定は今年12月末。約8億円の建設費用はコスモ石油とアブダビ政府系機関が折半で負担する。

 「これまで地道に続けてきた研究がやっと認められた」。こう語るのは実証プラントの基本構造を考案した
東京工業大学の玉浦裕教授である。15年以上も研究を続けてきた「ビームダウン式」がいよいよ日の目を見る。

 太陽熱発電とは名前の通り、太陽の熱エネルギーを利用する発電方式だ。鏡を使って太陽の熱を集め、
高温高圧の水蒸気を作る。この水蒸気でタービンを回して発電する。

ビームダウン式集光太陽熱発電
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

115:名無電力14001
09/02/27 01:25:22
2回反射で発電効率化 (>>114の続き)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

 ビームダウン式の太陽熱発電では、地上と空中の2カ所に設置した鏡を利用する。まず地上に設置し
た「ヘリオスタット」と呼ぶ鏡で太陽光を反射し、数十メートルの高さに設置した皿状の「中央反射鏡」
に当てる。ここで再び反射させ、地上にある壷状の「集熱レシーバー」に集める。光の熱エネルギーに
より、集熱レシーバー内部の温度は最高1100~1200度にできる。
 この熱を受け取るのは、「溶融塩」と呼ばれる塩が溶解した液体だ。多くの物質が気化、分解する
300~600度の高温でも液体状態を保つ。600度近くになった溶融塩を耐熱パイプを通して水蒸気の
発生装置まで運ぶ。

 三井造船が製造するヘリオスタットは、1台につき45センチメートル四方の鏡を43枚並べてあり、
それらを取りつけるフレームで角度を変えることができる。鏡を動かす制御装置には1年間の太陽の
軌跡がすべて記録してあり、自動で太陽の動きを追尾して常に中央反射鏡に光が当たるようにする。
 実証プラントで使うヘリオスタットの数は33台、中央反射鏡の大きさは直径8メートル程度になる。

 中央反射鏡はコニカミノルタオプトが開発した。酸化チタンなどの薄膜をガラス面に重ねて、反射率
を約95%以上に高めた。そのほかの太陽熱発電で使われる鏡は80~90%程度だった。
 鏡は軽すぎると風などで歪み、重すぎると自重でたわむ。光を拡散させないよう鏡面を平面に保つ
のが難しかった。「固定した角度から0.3度以内に抑えるため、重さと剛性とのバランスを取った」と
事業開発センター開発部の森伸芳マネージャーは語る。

 今回の実証プラントでは、まだ発電をせず、集光システムがシミュレーション通りに機能するかを
確かめる。コスモ石油の日下部功・海外事業部長は「このプラントの結果が良好ならば、次は30倍とな
る3メガワット(メガは100万)クラスの発電能力を持つ実証プラント建設に踏み切る予定だ」と語る。
日本なら、約200世帯の電力を賄える規模だ。

 実現すれば25万平方メートルの土地に600台以上のヘリオスタットが並ぶ壮大なプラントになる。
中央反射鏡も巨大で、直径50メートルのものが約40メートルの高さに設置される予定だ。

116:名無電力14001
09/02/27 01:31:44
>>115(の続き)
発電方式別の発電コスト比較グラフ
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

“プレハブ建設”も可能に

 ビームダウン式の太陽熱発電システムは、これまでに実用化されている他方式の弱点を解決したものだ。
商業運転で先行したのは、「トラフ型」と「タワートップ型」だった。それぞれ、光の集め方が異なっている。

 トラフ型は、"雨どい"のような形をした反射板と、その中央に通した集熱管で構成される。集熱管に
集めた光で中の工業用オイルを熱し、蒸気タービンまで運ぶ。1985年に米国で稼働した354メガワットの
プラントがある。

 この方式は建設コストが比較的安い。その代わり最高温度は400度程度が限界だった。温度が低くなると
集めた熱エネルギーの利用効率が落ちる。

 タワートップ型は90年代の後半に初の実証プラントが建設された。高さ百数十メートルのタワーの上に
集熱レシーバーを取りつけ、地上のヘリオスタットで太陽光を集める。現在、スペインで建設が進んでいる
プラントは、タワーの高さが120メートル、発電能力が約15メガワットだ。

 広範囲の太陽光を一点に集中させるタワートップ型は、温度が1000度近くなるので熱効率が高い。
しかし、熱を運ぶ溶融塩をタワーの上まで押し上げるポンプでエネルギーをロスするうえ、上空の強風で
集熱レシーバーの温度が下がりやすい難点があった。

 玉浦教授の考案したビームダウン式は、タワートップ型の改良版と言える。1回反射させた太陽光を上空で
再び反射させることで、地上に集熱レシーバーを置けるようにしたからだ。溶融塩を押し上げるエネルギーが
不要で、風の影響も受けにくくなった。

 細部にも改良を加えた。これまでヘリオスタットは縦横の長さが10メートルを超えることが多かった。
大きいほど多くの太陽光を反射できるという考えからだ。しかし半面、風の影響を受けて反射角に誤差を
生じやすかった。そこで、玉浦教授は鏡を細かく切って低い位置に並べる構造を採用した。小型化されたため、
工場でフレームに鏡を取りつけてから現地に運び込める。これは建設コストの低減にもつながる。

117:名無電力14001
09/02/27 01:36:13
>>116(の続き)
 実は「2回反射」を使うアイデアは玉浦教授だけのものではない。2000年代初頭にイスラエルの
研究機関も実用化の計画を練っていた。しかし、結果としてその試みは実現しなかった。

 立ちはだかったのは、中央反射鏡を空中に固定することの難しさである。直径数十メートルにも
なる皿状の鏡は、作ること自体が困難だった。仮にできたとしても、それを空中につり上げれば風
の影響も大きく、光が一点に集まりにくくなる恐れもあった。

 玉浦教授は、皿状の1枚鏡の代わりに1メートル四方の鏡を並べて課題を解決した。鏡の間には
隙間があり、風が抜けていくので反射角がずれにくい。

118:名無電力14001
09/02/27 01:39:40
夜間でも発電できる 太陽熱発電(>>117の続き)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

 太陽光発電に比べて、太陽熱発電が経済的に優位に立つ地域は、地球上でも限られている。
簡単に言えば、日照時間が長く、日差しが強い場所である。

 現在までに考案されている方式で、少なくとも1年で1平方メートル当たり2000キロワット時前後
の太陽エネルギーが降り注ぐ地域でなければ、太陽光発電よりも割高になってしまう。曇りや雨の日
が多い日本は1300キロワット時程度にとどまる。

 実は1973年の石油ショックを機に、日本でも太陽熱発電の実験が行われたことがある。四国のプ
ラントで効果を検証したが、経済的に成り立たないことが判明した。それ以降、日本で本格的な実験
は実施されていない。

 しかし、砂漠地帯に目を向けると事情が異なってくる。雨がほとんど降らず、日中はカンカン照りと
なるため、太陽熱発電との相性は良い。欧州と中東の国が出資するエネルギー関連機関の試算では、
サハラ砂漠に254キロメートル四方の太陽熱発電プラントを建設すれば、世界の電力需要を賄えるという。

 これらの地域では、太陽熱発電の方が太陽光発電より効率が良い。1キロワット時当たりのコストは、
太陽光発電の約18セントに対し、太陽熱発電は約13セントだ。

発電方式別の年間発電量予測グラフ 2020年以降、太陽熱発電が急増する
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

 太陽熱発電には「夜間でも発電できる」という利点もある。太陽光発電は昼間に作った電気を2次電池
などにためないと夜間に使えない。一方、太陽熱発電は熱を蓄えた溶融塩を断熱タンクに保管すれば、
夜間でも発電できる。同じ電力量なら断熱タンクの建設費は2次電池より安くなる見込みで、太陽熱発電
はコストでさらに優位に立つ。

 「改良が進めば、将来は1キロワット時当たり8~9セント程度で発電できるようになる」と玉浦教授
は見る。さらに“秘策”も練っている。集熱レシーバーの高熱で水を分解し、水素を作り出す装置だ。
排ガスが出ない燃料電池車などでの利用を想定している。

119:名無電力14001
09/02/27 03:10:47
県内中小企業の技術者を北欧、ドイツに派遣 神奈川
URLリンク(sankei.jp.msn.com)

 神奈川県などは3月1日から8日間、「第38回県中小企業技術者等海外派遣団」として
県内中小企業の技術者ら21人をデンマークなど北欧とドイツに派遣する。

 現地中小企業の工場や風力発電所などの環境関連施設を視察し、北欧やドイツのものづくりの
現状や環境問題に対する取り組みを調査する。

 24日には横浜市内で団結式があり、団長の独立行政法人「中小企業基盤整備機構」の鹿田洋
プロジェクトマネジャーが「団員には専門性を伸ばすことを心がけてもらいたい」などと狙いを話した。

120:名無電力14001
09/02/27 03:28:47
2012~19年に温暖化ガス排出量取引で6460億ドルの歳入見込み=米予算教書
URLリンク(jp.reuters.com)

  オバマ米大統領は予算教書で、2012~19年に温暖化ガス排出量取引で6460億ドル
の歳入が見込まれるとした。

 排出量取引の歳入から、今後10年でクリーンエネルギー技術に1500億ドルを投資する。
温暖化ガス排出量を2020年までに05年比14%減を目指すとした。

121:名無電力14001
09/02/27 03:54:09
>>120
クリーンエネルギー技術に1.5兆円/年。やることがでかすぎる。
この思い切りのよさは戦争に近い。ライバルはドイツか中国。
64兆円の内かなりを日本が支払うことになりそうな悪寒・・・さむい

122:名無電力14001
09/02/27 07:56:36
発電と蓄電を同時に実現する「光蓄電池」、太陽光エネルギをぎゅっと凝縮(2009/02/27)
URLリンク(eetimes.jp)
URLリンク(eetimes.jp)

 「太陽光で発電しつつ、それと同時に電力を蓄える」―。そんな新たなコンセプトに基づいた、
「光蓄電池」と呼ぶ新構造が登場した。鹿児島大学が開発を進めているもので、電極材料に導電性高分子
とTiO2(二酸化チタン)を組み合わせることで実現した。採用した導電性高分子は電子を蓄える性質を
備える。一方、TiO2は、太陽光(紫外光)を照射することで電子を放出する。従って、これらを組み合わ
せれば、光を照射することで「発電」し、同時にそれを「蓄電」する構造が得られるというわけだ。

  もっとも、高い電力変換効率を得るには、発電と蓄電の各部分を別系統にした方がよい。それぞれに
対して最適化した装置を開発できるからだ。ただし、装置が大きくなったり仕組みが複雑になったりする。
これに対して、開発した光蓄電池は、小型化しやすいことが魅力である。「小型化して携帯性を高められ
れば、効率が低くても市場に受け入れられるはず。1日のうち数分しか駆動させないようなセンサー端末や
電子機器が、用途として最適だ」(鹿児島大学工学部の電気電子工学科で助教を務める野見山輝明氏)。

  光蓄電池の研究の歴史は、1990年代にさかのぼる。きっかけは、当時同氏が研究していた水の光分解
だった。水の光分解と水素吸蔵合金を組み合わせれば、光を照射して水素を抽出・蓄積可能な仕組みが実現
できると考えた。しかし、「電子機器を利用するその場所で、エネルギを生成して蓄える」という研究コン
セプトは明確であるものの、現実化するのは難しかった。そこで、太陽光エネルギで電子を生成して、蓄電
池に充電するという方針に転換した。「研究を始めた1990年代は、TiO2の光触媒作用を利用した色素増感
太陽電池が発見されたり、Li-(リチウムイオン)を使った2次電池の研究が活発に進められたりという時
代だった」(同氏)。TiO2の光触媒作用や2次電池の「いいとこどり」を目指したという。

123:名無電力14001
09/02/27 07:59:40
>>122
電極構造が重要
 開発した光蓄電池で最も重要なのが、電極構造である(図1)。前述のように電子を蓄える部分は、
導電性高分子薄膜とTiO2で構成されており、発電と蓄電の2つの役割を担う。「TiO2の微細粒子を
高分子膜に分散させて複合化した構造を採る」(野見山氏)という。具体的には、電着重合でそれぞ
れの材料の性質を維持したまま接触させた。今回、電極構造と製造技術を新たに開発したことで、
入力した光エネルギに対して放電時に取り出せる電気エネルギの比率(電力変換効率)は0.05%と
なった*1)。平均放電容量は37μAh/cm2である。これまでは、測定するのが難しいほど電力変換
効率が低かったという。なお、電解液は、1mol(モル)/l(リットル)程度の希硫酸や過塩素酸、
2つの電極のうちもう一方は何らかの導電性材料であればよい。

 このような構造で、発電と蓄電を実現する仕組みはこうだ。TiO2は光触媒作用があり、紫外光を
照射すると電子が放出する。ただし、TiO2だけでは電子は蓄えられない。そこで、電子を長時間保持、
すなわち蓄電するために導電性高分子を使う。具体的には、高分子材料に「ポリアニリン(PANI)」
を採用した。ポリアニリンは、イミンの窒素原子とアミンの窒素原子がベンゼン環を介して次々とつ
ながった構造で、窒素原子の一部がイオン化することで、TiO2が生成した電子を捕捉する。

 実用化に向けた課題は主に2つある。1つは、可視光でも電子を生成できるようにすることである。
TiO2と色素を組み合わせたり、ほかの元素をわずかに化合させて光の吸収帯を広げたりすることで
実現する。もう1つは、電力変換効率を高めることである。太陽光の吸収効率を高めるには、TiO2粒子
を電極表面に広く露出させる必要がある。しかしそれでは、TiO2粒子周辺の導電性高分子が減ってしまう。
蓄電できる電荷量が減る。このようなトレード・オフの関係を解消するためには、TiO2粒子の粒径を
小さくして、その周辺に導電性高分子を密に配置した電極を作成する必要がある。まず、1%の電力変換
効率を目指す。「これが実現できれば、低消費電力のセンサーならば動作させられる」(同氏)。

124:名無電力14001
09/02/27 09:28:48
日本風力開発、国内最大の風力発電所 長崎・五島に10万キロワット 海底送電線
URLリンク(www.nikkei.co.jp)

 風力発電国内3位の日本風力開発は、長崎県五島列島に国内最大となる出力10万キロワットの
風力発電所を建設する。電力需要が多い佐世保市主要部まで海底送電線を敷設し、電気を供給する。
投資額は発電所と送電線を合わせて260億円程度で、2011年の運転開始を目指す。豊富な風
力資源がある離島と需要地をつなぎ、自然エネルギーを有効活用する。

 五島列島北部の宇久島(佐世保市)に風力発電所を建設する。住民が少ない地域に出力2千キロ
ワットの発電機を50機設置する。日本風力開発は27日に佐世保市長を訪れ、計画を説明する。

125:名無電力14001
09/02/27 11:42:46
経産省が天然ガス型コージェネの共同利用を促進
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)


 日本は冷暖房設備・給湯設備の高効率化技術で世界の最高レベルを誇っている。しかし、複数
の建物や地域の間で設備利用の融通をはかり、総合的な効率を高める取り組みはこれからの課題。
「低炭素社会の構築」や環境モデル都市を描くとき、熱供給設備の共同利用は不可欠である。

ビル2棟からの小規模事業も助成対象に

 2009年2月13日、「天然ガス型エネルギー面的利用導入モデル事業補助金普及セミナー」
(主催・有限責任中間法人・都市ガス振興センター)が赤坂サカス(東京都港区)の赤坂BIZタワー
で開催された。

 冷暖房や給湯などの熱供給設備は、複数のビルや公共施設で共同利用することにより、エネルギー
需給のバランスがよくなるなど総合的な効率を高められることが多い。つまり、省エネやCO2削減
などの効果がある。建物ごとの冷暖房を「点」とすれば、地域の建物群を「面」でとらえる「エネ
ルギーの面的利用(Area Energy Network)」という考え方だ。例えば、昼間のエネルギー消費量
が大きいオフィスビルと夜間の消費量が大きいホテルが熱設備を共有すれば、熱の利用を融通し合
うことが可能になり、大きな効率向上が見込める。

 セミナーで基調講演に立った慶応大学教授の井手秀樹氏は「エネルギーの面的利用は低炭素社会
づくりに貢献する。全国約3000の地域でエネルギー面的利用のニーズがある」と導入の意義を説いた。

 集中プラントから複数の建物に温水や蒸気、冷水などを供給する仕組みは、すでに大規模な工場や
都市開発に活用されてきた実績がある。東京では都庁舎を含む新宿副都心のいくつかのビルが共同で
一つの熱供給設備を利用している。そのほか、東京臨海副都心地区や六本木ヒルズ、そして今回のセ
ミナーが開催された赤坂サカスの一帯でも、TBS放送センターやオフィスビル、商業複合施設、高層
マンション、劇場などの間でエネルギーの面的利用が実施されている。全国ではこうした試みがすで
に147例あるという(2008年9月現在)。

続き URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)

126:名無電力14001
09/02/27 12:27:41
地熱発電に国が本腰 本県での事業拡大期待 岩手
URLリンク(www.iwate-np.co.jp)

  国は、クリーンエネルギーである地熱発電の開発支援に本腰を入れ始めた。今春に、2030年度の
発電能力を現在の2-3倍に引き上げる目標を打ち出す方針。国立公園内の開発促進や「電気事業者によ
る新エネルギーの利用に関する特別措置法」(RPS法)で、地熱発電の認定拡大なども検討する。国内
有数の地熱発電地域の本県にとっては、開発支援に期待がかかる。
 地熱発電は、二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しないため、温暖化防止からも優れたエネルギー。
しかし、開発費用がかさむこともあって1999年以降、国内で新規発電所は建設されていない。
 経済産業省は開発を促進しようと昨年12月から地熱発電に関する研究会を設置。現在、本県の2カ所
を含む18地熱発電所の出力は53万キロワットで、国内発電能力の0・2%にとどまるため、30年度
の目標を大幅に引き上げる方向性を打ち出す。
 支援策として▽国立公園内での開発規制緩和▽電力の買い取りを電力会社に義務づけるRPS法で地熱
の認定を拡大▽発電所建設費の補助率引き上げ-などを検討していく。
 産業技術総合研究所によると、国内の地熱資源量は2347万キロワット。このうち81・9%が国立
公園で開発規制を受けており、規制緩和や、公園外から掘削して公園内の熱源を活用する手法なども検討
する。
 また、現在のRPS法では、既存の大規模な地熱発電所は認定の対象になっていない。来年は同法の見
直し時期に当たるが、前倒しで地熱発電の認定拡大も視野に入れる。
 経産省電力基盤整備課は「今のままでは、地熱は30年度のエネルギー需給見通しでも横ばい。純国産
の再生可能エネルギーとして潜在力も高いので、事業化に結び付けていきたい」とする。
 本県では松川地熱発電所(八幡平市)が国内で初めて運転を開始。葛根田地熱発電所(雫石町)と合わ
せた出力は、10万3500キロワット。
 これまでに安比や八幡平地区などでも地熱発電の調査を行っているが、事業化に至っていない。県の新
エネルギービジョンでは、10年度の導入目標を12万キロワットとしている。

127:名無電力14001
09/02/27 19:38:04
東電子会社 農業用水でマイクロ発電
URLリンク(www.business-i.jp)

 東京電力の子会社で水力発電などをてがける東京発電(東京都港区)は24日、栃木県那須塩原市で建設していた
農業用水を利用して発電を行うマイクロ水力発電所「蟇沼(ひきぬま)第1、第2発電所」が完成したと発表した。

 最大出力は計510キロワットで、発電電力量はそれぞれ年間130万キロワット時(一般家庭約350軒の年間
使用電力量に相当)、同50万キロワット時(約138軒に相当)。東京発電が那須野ケ原土地改良区連合から設計、
施工管理を受託していた。

 土地改良区施設の電源を確保するとともに、二酸化炭素(CO2)の排出量削減を図るのが目的で、3月上旬にも
運転開始の見通し。

 東京発電はさまざまなマイクロ水力発電事業を展開しているが、農業用水を利用したものは初めてで、全国の農業
従事者にとって先進的な取り組み事例となる。

 マイクロ水力発電所は環境にやさしい発電施設として注目されている。

 1カ所当たりの発電出力は小規模だが、大型の水力発電所のようにダムなどの大規模工事が不要で、農業用水や
河川などにも比較的容易に設置できるのが特徴だ。

 国土の7割を山間地が占める日本には適した発電施設とされ、国は「日本の国土の特徴を生かした“純国産クリー
ンエネルギー”」と位置づけており、地球温暖化防止に向けた新たな対策として普及が進みそうだ。


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