09/04/01 02:50:01
【応物学会】三洋電機,大幅に薄型化したHIT太陽電池で効率21.4%を達成
URLリンク(techon.nikkeibp.co.jp)
三洋電機は,HIT(heterojunction with intrinsic thin layer)太陽電池の厚さを85μmと従来の1/2以下に減らし,
それでいて約10cm角(103.3cm2)のセルで変換効率21.4%と高い値を得たと,現在開催中の
「第56回応用物理学関係連合講演会」(3月30日~4月2日,筑波大学)で発表した。同社が2008年9月にスペイン
で開かれた「23rd EU PVSEC」で明らかにした成果について,あらためて触れたもの。
薄型化はSi材料のコスト削減につながる。量産製品でこの高い効率と低コスト化を両立させることができれば,
HIT太陽電池の競争力が大きく伸びそうだ。
新しいHIT太陽電池は,開放電圧も739mVと高い。短絡電流は37.3mA/cm2,形状因子(FF)は0.776である。
三洋電機はこれまで,変換効率が22.3%のHIT太陽電池を開発済みである。ただし,太陽電池の厚さが約200μm
と厚かった。今回厚さを大幅に薄くしたにもかかわらず,変換効率はほとんど落ちず,開放電圧は725mA/cm2か
ら高くなった。