09/03/31 00:56:00
将来カンボジアは電力エネルギー輸出国になる
URLリンク(cambodiawatch.net)
工鉱業エネルギー省のイット=プラン長官は先週、カンボジアは2016年には電力輸出国に転じるとの見通しを
明らかにした。現在の電力不足は2012年には解消されるという。
同長官によれば、目下カンボジアは400メガワットの電力を消費しており、うち4分の3の需要は首都プノンペン
に集中しているが、2014年にはカンボジア西部に、中国・韓国系企業によるKamchayダム・キリーローム3ダム・
Attai川ダム・ルッセイ=チュム ダム・Ta Tai川ダムの計5基が完成する見通しで、これにより電力供給は800メガ
ワット増強される見通しであるほか、カンボジア北部・東部のメコン川・スラエ=ポック川・Sesan川に現在計画中
ないし建設中のダムが2020年に竣工した暁には、さらに2,000メガワットの電力が見込めるという。この過程で、
2016年にはカンボジアは1,000メガワットの電力輸出が可能になり、以後はダムの順次竣工に伴い、売電可能量は
年々増加していく見通しだという。
同省のヴィクター=ジョナー副長官によれば、カンボジアの国内電力需要は年々10~15パーセントずつ増大して
おり、現段階では国内発電量が需要に追いついていないことから、ベトナムから13本の送電線を通じて220メガ
ワットを買電しているほか、タイからも8本の送電線で30メガワットを買電しており、こうした電力輸入により、
キロワット時あたり0.06ドルの費用がかかっているという。
ベトナムのエネルギー省は昨年、カンボジアからの電力供給に関する折衝をカンボジア政府と開始したと伝えら
れる。同省のレポートによれば、ベトナムでは2015年までに630億キロワット時の電力不足に直面し、2020年ま
でには2260億キロワット時が不足する見通しとなっている。