09/03/21 00:34:33
米国カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツネガー知事は10日、Ronn(ロン)モーターカンパニー社
の『スコーピオン』に試乗した。雑誌でスコーピオンの記事を見て興味を持った知事の要請で実現したもので、
水素燃料スポーツカーの世界を初体験した。
スコーピオンは米国テキサス州の新興メーカー、ロンモーターカンパニー社が2008年11月のSEMAショーで
初公開したスポーツカー。そのハイライトは水素とガソリンを混合して走行できる点にある。
水素自動車は大手メーカー数社が開発しているが、重く高価な水素タンクがネックとなり、普及には程遠い状況。
そこで、ロン社は水から水素を作り出すシステムを開発し、スコーピオンに搭載した。
水を電気分解して水素を生成し、それを動力源に使うアイデアは1990年代に米国で実用化されたといわれる。
スコーピオンには容量11.3リットルの水タンクを搭載。この水から作り出した水素を、ガソリン60%に水素40%
の割合で混合し、走行する。水は約1600km走るたびに補給するだけでよく、重い水素タンクを搭載する必要が
なくなった。
エンジンは米国向け『アコード』などが積むホンダ製の3.5リットルV6。これをツインターボ化することで、
最大出力450psを絞り出す。カーボンファイバー製のボディは車重950kgに仕上げられ、0-96km/h加速3.5秒、
最高速320km/hというパフォーマンスを実現する。それでいて、燃費は17km/リットルというから、
シュワルツネガー知事が興味を示すのも無理はない。
ちなみにシュワルツネガー知事がスコーピオンを知ったのは、雑誌『メンズジャーナル』の記事で、そこには
「神が乗るスポーツカー」の見出しとともに、スコーピオンが紹介されていたという。すでにスコーピオンは米国
で販売されており、価格は15万ドル(約1500万円)だ。
ロン社のロン・マックスウェルCEOは「知事が我々の技術に関心を持ってくれたのは非常に光栄なこと」とコメ
ント。試乗を終えたシュワ知事からのコメントは届いていないが、世界一厳しいといわれるカリフォルニア州のエ
コ政策を推進するうえで、新たなヒントを得たもようだ。
シュワ知事、水素燃料スポーツカーにひと目ぼれ!?
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