09/03/07 16:35:10
「工場排熱」の暖房利用 安定供給を確認 開発局 室蘭で実験
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開発局は六日、工場排熱を暖房に有効利用するため室蘭市内で行った本年度の実証試験結果を
まとめた。排熱を暖房用に安定供給できる利点が確認できた一方、排熱の輸送コストなどの課題
も浮かび上がった。新年度は夏に実証試験を行い、排熱の通年利用の可能性を探る。
実証試験は十二月~二月に日本製鋼所室蘭製作所の圧延工場の排熱を利用した。圧延工場の蒸
気の熱を蓄熱材に貯蔵し、トレーラーで約十キロ離れた室蘭工大の学生寮に運び、温水ヒーター
の熱源として使い、暖房温度や輸送コストを探った。
排熱を計四十五回、学生寮に運び込んだ結果、室温を二八度前後に保て、工場排熱のうち、最
終的に70%が暖房の熱に生かせることが確認できた。一方、輸送トレーラーの燃料代などがか
さみ、同じ熱量を得る場合の単価が暖房用重油の一・五倍に上ることが分かった。
新年度の実証試験は同市内で再び行い、夏場の給湯用に排熱を運び、輸送コストや熱効率を探
る。開発局は、「道内各地で利用できるよう、実用化に道筋をつけたい」と話している。