09/03/07 11:33:54
関市の国産材加工協組、バイオ燃料“ペレット”を開発 岐阜
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
地球温暖化防止効果が期待される木質バイオ燃料のペレットを、従来の木だけでなく
草やコーヒーの出がらしなどからも加工できる独自技術を、岐阜県関市上之保の
上之保国産材加工協同組合などが開発した。2、3年以内に、この技術を導入した国内
最大級の生産工場を同県中濃地域に設け、稼働させる。
ペレットは間伐材や建築時の端材などを粉砕して固めた小指の先ほどの燃料。
新技術では、木の枝葉や根、雑草などからも生産できる。同組合などは「粉砕、乾燥後
の水分量を一定にする技術の確立で固形化が可能になった」としている。
同組合と県森林文化アカデミー(同県美濃市)、近畿工業(兵庫県三木市)などが
2008年度、中部経済産業局から1千万円の補助を受け、実験用プラントを組合敷地
に設けて研究してきた。資源エネルギー庁は「草やコーヒーなどからの生産は、ほかに
例がない」と話している。
同組合によると、中部地方では未活用の木質バイオマスが年間数万トン規模で発生し
ているという。工場稼働後はそれらを原料に、年間最大約2・5万トンのペレットを生産。
工業用、家庭用に分け、中部地方を中心に供給する予定。化石燃料や従来型ペレットより
割安なうえ、間伐材が放置されていた森林や河川などの環境改善につながり、関連業種の
雇用拡大も見込めるとしている。
現在は、ヤシや茶殻などから加工する研究も進めている。同組合の藤村重樹専務理事は
「どのような原料や配合でも、燃焼時に最大限の熱量が出るようにするのが課題。眠って
いる森林資源を活用し、地球温暖化と環境負荷の軽減につなげたい」と話す。