09/02/27 00:58:44
>>110(の続き)
野田顧問によれば、地下の温泉と地熱発電の貯留層の関係は、右上図のように5パターンに
分類できる。
地熱発電と温泉の貯留層の関係と影響度
URLリンク(eco.nikkeibp.co.jp)
貯留層の関係性と帽岩のすき間の有無によって影響度は異なる。調査でどのパターンかを分析し、
熱水をくみ過ぎていないか地下水位をモニタリングする。近隣の温泉や気候の影響などを併せて
チェックする。関係者はみな明言を避けるが、仮に嬬恋村で発電所を建設しても草津温泉に影響が
出る可能性は低いようだ。
中央温泉研究所の甘露寺所長は、「温泉地には科学的な調査をするための技術も資金もない。
反対運動を繰り広げるのは、ほかに戦う術がないからだ」とみる。地熱発電側は温泉地が納得する
調査結果を持って地元との議論を進めるべきだろう。
稼働中の地熱発電所のなかには、事前の取り決めで近隣の温泉地と折り合いを付けたケースもある。
九州電力の八丁原地熱発電所の場合、九州電力が近隣の筋湯温泉に配管を敷設し、熱水を分湯している。
さらに、「温泉に影響が出たら住民の生活を保障する取り決めを交わしている」(筋湯温泉分湯組合)。