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湖面橋の建設は継続 八ツ場ダムで国交相
2010年3月18日 18時51分
前原誠司国土交通相は18日、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設に伴う生活再建事業の一つで、凍結を検討していた「湖面1号橋」については「工事を継続すると判断した」と述べた。
一方で、ダム本体建設の中止方針は維持するとした。国交省内で記者団に語った。
橋工事の継続理由として前原氏は、水没予定地区の住民を対象に2月に実施したアンケートで建設を求める人が多数を占めたことを挙げ、
「(ダム事業見直しの)被害者である住民の気持ちを反映させた」と説明した。
これに対し大沢正明群馬県知事は「地元の要望を踏まえた決定に敬意を表する」とコメント、
高山欣也長野原町長は「非常にほっとした。代替地の造成も遅れており住民の生活が一日も早く再建できるよう配慮いただきたい」と話した。
湖面1号橋は水没予定地に住む住民が移り住む代替居住地の間を結ぶ橋で、総工費約52億円のうち96%を国が負担する。
前原氏はダム本体の建設を前提にしたインフラ整備だとして見直す意向だったが、継続を求める群馬県が橋脚の工事請負契約を締結するなど対立が続いていた。
(共同)