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08年県内商業炉 発電量、13基体制で最低
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福井県は8日、2008年の県内原発の運転実績を発表した。商業炉13基(合計出力1128・5万キ
ロワット)の総発電電力量は608・0億キロワット時で、07年の740・4億キロワット時を大きく下
回り、13基体制となった1993年以降で最低となった。日本原電敦賀2号機や関西電力大飯3号機など
出力の大きいプラントが、定期検査中のトラブルで停止期間が長期化したことが要因。運転実績の低迷は装
荷される核燃料の減少につながり、県の核燃料税収にも影響しそうだ。
プラントが運転していた時間を示す時間稼働率(61・5%)と、プラントの発電能力に対する実際の発
電電力量の割合を示す設備利用率(61・3%)も、93年以降で最も低かった。3項目とも最高だった2
003年(総発電電力量881・9億キロワット時、時間稼働率87・9%、設備利用率89・2%)から
低下傾向が続いている。
プラントごとの設備利用率をみると、敦賀2号機が蒸気発生器の管台溶接部に傷が見つかったことや高圧
タービン車室の蒸気漏れなどのため、1987年の営業運転開始以来最低の10・5%となった。大飯3号
機も原子炉容器の管台溶接部に傷が見つかり、23・7%にとどまった。
逆に最高は大飯2号機の101・2%で、大飯1号機(83・8%)、美浜3号機(83・1%)が続いた。
安全協定に基づいて県に連絡のあった異常事象は23件で、07年の29件に比べ6件減った。このうち
出力抑制が3件、発電停止が4件あった。
関係法令に基づき国への報告対象になった事象は9件で、07年より3件増えた。主なものでは▽大飯2
号機の制御棒滑落(3月)▽敦賀2号機の補助給水ポンプ弁動作不良(7月)▽高浜4号機蒸気発生器の細
管損傷(9月)▽敦賀1号機の中央制御室空調系ダクト腐食(12月)―などがあった。