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東海第2原発:保安院「断層の再調査を」 日本原電、最終報告を延期 /茨城
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経済産業省原子力安全・保安院の委員会は、日本原子力発電から提出された東海
第2原発(東海村白方)の耐震安全性に関する中間報告を審議した結果、敷地から
半径30キロ以内にある2本の断層などについて、再調査の必要性があると指摘した。
これを受けて、日本原電は19日、最終報告書の提出時期を、来年夏ごろに延期す
ると発表した。当初は今月中の提出を予定していた。「指摘を踏まえてより詳細な調
査をしたい」としている。
保安院の委員会が指摘した断層について、日本原電は過去の調査結果で、耐震設
計上考慮すべき活断層ではないと判断していた。同社は今後、航空レーザー測量や地質
調査をする。また、新潟県中越沖地震(07年)で、地層が複雑に変形した「しゅう
曲構造」の存在が東京電力・柏崎刈羽原発のトラブルに影響したとみられることを受け、
敷地周辺の地下構造の特性についても調べ直す。
再調査は来年3月までに終える方針で、その後、取得したデータに基づき安全性を評
価する。東海第2原発と同様に、全国の商用炉55基のうち約3分の1が最終報告書
の提出期限を延期した。