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御嵩町の産廃処分場建設：計画地利用、検討委を設置へ 知事が方向性に言及 ／岐阜
5月10日13時1分配信 毎日新聞
◇「環境」のシンボルに
建設計画が白紙撤回された御嵩町小和沢の産業廃棄物処分場の元建設計画地の利用について検討委員会を設置することが９日、県と町、寿和工業による５回目の３者会談で決まった。
会見で古田肇知事は「近くには人道の丘（八百津町）があり、環境の森とタイアップすればいいものができる」と述べ、元計画地利用の方向性に言及した。
御嵩町は政府が推進する「環境モデル都市」に立候補しており、産廃に揺れた森林を環境問題のシンボルとして活用する構想が膨らんでいる。【小林哲夫】
会談後に古田知事と渡辺公夫・御嵩町長、清水道雄・寿和工業社長が会見を開いた。一問一答は次の通り。
―「環境の森」を元計画地の利用法として考えていいのか。
古田知事 御嵩町は町を挙げて環境モデル都市に手を上げた。環境が最大のテーマだ。
人道の丘と環境の森をつなぐと魅力あるものが生まれる。
―視察はなぜこのタイミングなのか。
古田知事 これまでの３者会談で過去の問題に区切りがついたので、現地を３人で歩いた。
―知事の視察を受けた感想は。
清水社長 「現地を見てイメージが良かった」と（の知事の言葉を）聞き、今後の対応に期待している。
―環境モデル都市の構想の場所に計画地を盛り込まないのか。
渡辺町長 具体的に盛り込むのは無理。場所はピンポイントでは指定しない。寿和工業の土地であり、ほかの民有地と同じ扱いだ。
―環境モデル都市に選ばれる手応えは。
古田知事 大きな都市が手を上げるケースが多いが、御嵩町は２万人で、小規模都市の代表。
町ぐるみで構想が出せ、住民とともに議論できる。十分、モデル都市になりうる。
５月１０日朝刊 最終更新:5月10日13時1分