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エコプラザ汚水池損壊：「他の工法ないのか」元課長、杭打ち案以外で業者指示 ／宮崎
7月3日16時2分配信 毎日新聞
県環境整備公社が運営する産業廃棄物処理施設・エコクリーンプラザみやざき問題で、損壊した汚水調整池の建設当時に公社建設課長だった塚本定行・宮崎市建設部長が２日、市議会委員会に参考人出席した。
当初、調整池の軟弱な地盤を強化するため、杭（くい）打ち工法などを提案した設計業者に、塚本部長が「他の工法はないのか」と指示。
結果的に公社は損壊の原因となった盛り土（ど）工法を選んだと証言した。
委員会で塚本部長は業者の杭打ちと、地盤改良の二つの工法案に「『他にない』との返事なら、どちらかで進めていた」といい、その後に業者が示した盛り土工法も「安全ですというから公社で選定した」と述べた。
委員の「コスト削減の意図で他の工法を求めたのでは」との質問に「詳細な検討をするためだった」と否定した。
盛り土工法は、谷を埋め立てた地盤にコンクリート床を打ち、箱形の調整池を乗せる工法。だが、土質が軟弱で最大１６センチ沈み込んだため、調整池がゆがんでひびが入り、大半が使用不能になった。
また、塚本部長の後任で同課長を務めた今村隆治・同市土木課長も出席。公社が０５年１０月に池の３分の１を補強工事した際に費用を分担した設計業者、施工業者と交わした覚書について
「責任を定めたものではない。こういう問題があったかもしれないと想定した文書」と述べ、公社の過失を否定した。【中尾祐児】
７月３日朝刊 最終更新:7月3日16時2分