08/06/15 19:08:35
来週中にも設置許可か、反対住民に理解求める 産廃施設建設問題(和歌山)
6月13日17時11分配信 紀伊民報
印南町印南の国道42号沿いに計画されている産業廃棄物中間処理施設の建設をめぐり、地元が反対している問題で県は12日、地元住民に対し、保留していた設置許可を近日中に出すと伝えた。
県は「これ以上法律に反し、申請を保留できない」との見解を示し、理解を求めた。
説明会は同日夜、同町光川の光川コミュニティセンターであり、地元光川、元村両区の役員や町議、反対協議会などから約30人が参加した。
県廃棄物対策課や御坊保健所の職員が説明した。
施設を計画している広川生コン(広川町)は昨年6月に設置許可の申請書を県に提出したが、書類に記載漏れがあったため、書類を2回再提出し同10月に書類が整った。
法律上、許可要件が整えば速やかに許可しなければならないが、県は住民の理解が得られるのが必要だとして許可するのを保留にしていた。
県は、最初の申請から約1年が経過しており、許可を出さない違法な状態が続いているとした上で「(業者が)法的手段を取れば、多額の損害賠償を被る」と説明した。
その上で、廃棄物処理法より厳しい基準の環境保全協定を、業者と住民間で結ぶことを提案した。
住民からは反対姿勢を崩さない意見が出た一方で、許可を出す前に協定締結や業者との話し合いの場を設けるべきだといった声も上がった。
「町全体での説明会を開いて」「協定を結ぶまで保留にできないのか」などの意見もあった。
業者は昨年12月、住民説明会を開いたが、住民から計画撤回の反対意見が相次ぎ、平行線のままで終わっている。
県は、来週中にも設置許可を出すとみられる。
最終更新:6月13日17時11分