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石原産業立ち入り検査 地下水汚染
5月15日16時20分配信 産経新聞
農薬原料で猛毒ガスの「ホスゲン」を無届けで製造していた化学メーカー石原産業(大阪市)の四日市工場で、
敷地の地下水がヒ素などで汚染されていたとして、三重県と四日市市は15日、同工場に立ち入り検査に入った。
県は廃棄物処理法上の問題がないかチェック。市は県生活環境保全条例に基づき検査した。
同社は14日、化学兵器転用も可能なホスゲンの製造や、地下水汚染などを公表。
ホスゲンについては化学兵器禁止法などに違反する可能性もあり、経済産業省と県が既に立ち入り検査を実施、担当者らから事情を聴き調べている。
市などによると、地下水汚染では環境基準の約500倍のヒ素などの有害物質が検出された。戦前から続く敷地内での産業廃棄物の投棄などが原因とみられる。
検査では汚染場所を確認し、工場に接する海の海水を採取したほか、地下水浄化の指導をした。
ホスゲンは、平成18年10月までの2年間で計約170トンを無届けで生産していたという。
最終更新:5月15日16時20分