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米偵察衛星:地球に落下へ…毒性物質の燃料積む
27日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、制御不能となった米国の偵察衛星が2月下旬から3月上旬にかけ、地球に落下すると報じた。
燃料として毒性が強く発がん性も指摘されるヒドラジンが積まれているが、落下場所は不明のようだ。
同紙によると、この衛星は06年12月に打ち上げられた直後、地上からの遠隔操作ができなくなっていた。
燃料はほとんど使用されずに残っているという。
今月22日には地球から約275キロ上空を周回しているが、ここ1カ月で高度が15~20キロ下がってきた。
国家安全保障会議(NSC)のジョンドロー報道官は声明で「衛星が引き起こしかねない損害を軽減する方策を検討している」としながらも、
「過去にたくさんの衛星が被害を発生させることなく落下している」と冷静な対応を呼びかけた。(共同)
毎日新聞 2008年1月28日 1時15分