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>>982
宮崎県の方針転換、種牛農家は困惑隠せず
口蹄疫
宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県が民間種牛を殺処分する方針に転換した15日、
種牛を育ててきた高鍋町の薦田(こもだ)長久さん(72)は疲れ切った表情で、
どのように対応すべきか迷っている様子だった。
一方、種牛問題の影響で、予定されていた移動制限区域の解除が先延ばしになった地域の住民は
「制限が続けば続くほど生活に影響が出る。一刻も早く解除してほしい」と訴えた。
薦田さんと代理人の後藤好成弁護士は15日夜、宮崎市で対応を協議した。
午後9時頃、弁護士事務所から出てきた薦田さんは記者の問いかけにもほとんど応じず、
「明日決めたい」とだけ答え、車に乗り込んだ。
薦田さんは当初、6月29日の殺処分勧告の取り消しを求める訴訟を起こす意向だった。
しかし後藤弁護士は「薦田さんは『県はよくやってくれた』という気持ちがあり、
それだけに県を提訴することに悩んでいる」と語った。
種牛助命のため署名活動を行った新富町の牛農家、松本昇さん(47)は
「方針転換は制限解除のためなら仕方ない。
東国原英夫知事より、かたくなな山田農相の態度に怒りを覚える」と語気を強めた。
一方、6頭の速やかな殺処分を求める要望書を知事に提出していた高鍋町のJA児湯(こゆ)肉用牛部会。
同部会の鍋倉隆一会長(52)は「ようやく知事が考えを改めた。
種牛がウイルスを保有している可能性は否定できない。
ほかの農家も仕方なくワクチン接種を受け入れた。
特例を認めず、県の種牛も含めて殺処分すべきだ」と強調した。