10/01/31 22:45:40
>>183様
昨日ある方から、蜜柑山の話を伺いました。
大正生まれの大東亜戦争にもご参加された年代の方です。
僕なら登るだけでも大変そうな山の上に蜜柑畑をお持ちで
車なんて殆ど無かった時代は、雨の日は牛が足を取られて大変だった事や
60キロもの籠を背負って、途中で一服しながら運んだ話をお聞かせいただきました。
途中でおっしゃられた「ワシ等、別に儲からんで良いんやけどな。」
という一言が印象に残りました。
以前その方のお孫さんに蜜柑で利益を出せているかお尋ねした時に
「たぶん儲かってへんやろうな。」とおっしゃられていましたので
機会があれば一度作り続ける理由を聞きたかったのですが
蜜柑山の話を聞いていると
蜜柑山はその方の人生の決して小さくない一部のような感じで
聞くまでもなく、ああ、辞めるはずないだろうなと思ってしまいました。
その蜜柑の木々は僕の人生より長い数十年もかけて育ててきた木で
若造の僕が「儲からないのに何故辞めないのですか?」なんて聞くのは
あまりにも失礼だと思えてしまいました。
今日その方が作られた蜜柑をいただきましたが、とても美味しかったです。
そのお爺さんは後何年作り続けるかわかりませんが
蜜柑山への想いは、息子さんが受け継がれるのではないかと思います。
参考になるかわかりませんが、以前同じ疑問を抱いていましたので。