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尾鷲漁協が環境ホルモン使用認める 全養殖業者を調査へ
2009年10月5日
国が使用禁止にしている内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)の有機スズ系化合物トリブチルスズ(TBT)を、
尾鷲市のハマチ養殖業者の男性(58)が使用していた問題で、尾鷲漁協は4日、
薬品の使用を正式に認め、問題発生の経緯や対応状況について説明した。
同漁協によると、養殖業者は昨年1月、
所有していたTBT入り防汚剤45リットルのうち12リットルを使用。
残りは家の焼却炉で燃やした。
ハダムシと呼ばれる寄生虫を寄せ付けないために使用した。
当時、いけすの中には約7000匹のハマチが育てられていた。
同漁協は問題の発覚を受けて、9月30日からすべての養殖魚の出荷を停止。
ほかの11全養殖業者からも養殖魚のサンプルと使用している防汚剤を回収し、日本食品分析センターなどで安全性の確認を急いでいる。
結果が出るまでに2週間ほどかかるという。
同漁協の長野規一組合長は「検査結果が出たら速やかに情報を公開したい。今回の件は漁業者としてあるまじき行為で、同業者として情けない」と話している。
(福田大展)