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農水省ヤミ専従で監察導入へ、調査全面見直し
3月16日3時10分配信 読売新聞
農林水産省が職員142人にヤミ専従の疑いが浮上していながら隠していた問題で、石破農相は15日、大臣直属の監察部門を省内に設ける考えを示した。
また、調査にあたり、「ゼロ」と結論づけた秘書課の対応が適切だったかも含め、一連のヤミ専従調査を全面的に見直すことも明らかにした。
石破農相は、不祥事の続いた防衛省で法令順守の状況などを幅広く点検する「防衛監察本部」が設置されたことを挙げ、「省内に監察部門がない方が異常だ」と述べ、弁護士などをメンバーに加えた監察部門を設置することへの強い決意をにじませた。
農林水産省設置法を改正する必要があり、2011年度までには作りたいとしている。
また昨年3月にヤミ専従の疑いが持ち上がった後、秘書課が全農林労働組合に再調査の情報を事前に伝えていたことについて「常識外の行為だ」と批判。
当時の秘書課の対応を検証し、「調査が不完全であれば、調査担当者にも厳正に対処する」として、処分もありえるとの考えを示した。
現在、農相が再度やり直しを指示している調査は、16日にも報告される予定だったが、新たに結果を弁護士など外部の有識者に検証してもらう方針も示した。
同省の労使関係を取り巻く状況については、「高い組織率を背景に、組合の意向に反すると仕事がやりにくくなるという現実があるとすれば極めて問題」として、
「公務員である以上、規律を保ち仕事をするのは当然で、組合におもねるようなことがあってはならない」と述べた。
最終更新:3月16日3時13分