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農薬?伝染病?ミツバチ大量失踪 果物高騰も
4月10日0時43分配信 産経新聞
ミツバチが昨年から激減する謎の現象が起きている。
農林水産省は寄生ダニが発生する病気などで大量死したのではないかと推測しているが、真相は分かっていない。
農家では、イチゴやメロンなどの受粉作業にミツバチを使っているため、栽培に深刻な影響も出ており、果物の価格高騰につながりかねない。
「自然環境が変化しているのか」と不安を募らせる関係者も出ている。
「ミツバチが足りない」。
昨年以降、全国各地の農家から、こんな苦情が農業団体などに寄せられるようになった。
イチゴやメロンなど、果実を育てるには、花粉をオシベからメシベに受粉させる必要がある。
自然に生息するニホンミツバチやそのほかの虫も花粉を運ぶが、それだけでは足りないため、多くの農家が飼育に適した別種のセイヨウミツバチを購入したり、レンタルしたりして、利用している。
減少しているのはこのセイヨウミツバチ。
農水省によると、平成20年夏の調査では前年比14%減。
ミツバチは女王バチ1匹と1万~数万匹の働きバチなどの群れで「1群」と数える。
19年は3万8592群だったのが、20年には3万3220群に減っていた。
その影響もあってか、ミツバチの売買価格やレンタル料金が急速に値上がり。人の手で受粉作業をする農家も増え、栽培コストは上がるばかり。
ナスやカボチャなど野菜栽培でも受粉に使われるため、ミツバチ不足の悩みは深刻で、東京都世田谷区では今年3月、ミツバチが巣箱ごと盗まれる事件まで発生した。