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元次官宅襲撃 「社会が悪いのは官僚のせい」 小泉容疑者
11月28日15時2分配信 毎日新聞
元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、小泉毅容疑者(46)=銃刀法違反容疑で逮捕=が、
「自分がつらい思いをするのは社会のせい。社会が悪いのは官僚のせいだ」
と供述していることが、警視庁と埼玉県警の共同捜査本部への取材で分かった。
捜査本部は小泉容疑者がペットや社会を巡る不満の矛先を最終的に厚生官僚に向けていったとみている。
調べでは、小泉容疑者は大学中退後、計4~5社で正社員を務め、一時は約1000万円の貯金があった。
しかし、約2年前、勤めていたコンピューター関連会社を辞めさせられてから定職に就いておらず、株のインターネット取引で生計を立てていた。
捜査本部の調べに対し、小泉容疑者は
「おれがクビになったのは社会が悪いからだ。この国を動かしているのは官僚だ。官僚を何とかしてやろうと、職を失ったころ思った」と供述している。こうした思いを募らせるうち、今回の襲撃事件を計画するようになったとみられる。
また、さいたま市南区の山口剛彦さん(66)と美知子さん(61)殺人事件と、
東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)殺人未遂事件の直後に、
東京、千葉、埼玉に住む3人の元次官と社会保険庁長官宅を下見していたことも分かった。
警視庁に出頭する際に乗っていたレンタカーやさいたま市北区の自宅から、3人の次官経験者らの自宅に印を付けた地図のほか、名前や住所などを書いたメモを押収。
小泉容疑者は17日に山口さん宅、18日に吉原さん宅を襲撃後、出頭するまでに3人の自宅を下見したが、警備が厳重だったために襲撃を断念したと認めているという。