07/01/04 01:00:19
ホウレンソウやニンジンでは硝酸態窒素がエグミの原因ですよ。
また、食後、体内に吸収された硝酸は亜硝酸に変化して毒性が生じます。
亜硝酸は毒性が強く、それ自身を利用する植物はほとんどありません。
植物は硝酸態窒素のみを吸収しているのではありません。
アンモニアやペプチド、蛋白質といった幅広い吸収スペクトルを持っています。
前述したように酸性土壌に生育する植物にはアンモニア態窒素を効率よく利用できるものも多いです。
ブルーベリーは硝酸態窒素のみでは著しい生育不振を示します。
また、植物体内に吸収された硝酸態窒素を還元して利用するより、アンモニアや
ペプチド、蛋白質を吸収して直接吸収するほうが遥かに効率よく生育できます。
硝酸態窒素は吸収しやすい反面、利用するためには複雑な代謝経路を経る必要が
あるため蓄積しやすいという説もあり、葉菜類や根菜類では必要最低限のみの
投入を奨める農試が多くなりつつあります。