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<損賠訴訟>過労によるうつ自殺認定 農協に1億円賠償命令
2月2日22時5分配信 毎日新聞
音更町農業協同組合(北海道音更町)の元男性係長(当時33歳)が自殺したのは過労によるうつ病が原因として、妻(35)と長女(4)が
同農協に計約1億4058万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、釧路地裁帯広支部であった。岡山忠広裁判長は「男性の業務量を軽減するなどの
措置を怠ったのは安全配慮義務に違反する」と述べ、同農協に計約1億397万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は同農協青果課で農産物の販売業務を担当していた04年6月以降、前任の係長の入院や準職員2人の交通事故で業務量が増加。
繁忙期の同年8月には残業時間が90時間にも上り、うつ病の症状が出始めた。
係長に昇格後の05年5月14日、上司から3時間にわたる叱責(しっせき)を受け、翌日に自殺した。
判決後、妻は「農協があのような働かせ方をしていなければ主人は亡くならなかった。今後は(過労に対する)態勢を整えてもらいたい」と話した。
同農協は「今の段階ではコメントできない。今後のことは弁護士と相談していきたい」としている。【田中裕之】