10/05/11 10:24:16
【宮崎】 「農家は体力も気力もない。夢も希望もない」
~結婚式出席も自粛・祭り中止 口蹄疫被害拡大で農家悲鳴
宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)の被害は急速に拡大し、10日現
在で感染確定・疑いは67農場となり、殺処分の対象となる牛や豚は7万6
千頭を超えた。発症はまだ県内に限られているが、影響は畜産業界以外にも
広がり、周辺の県でも不安が募る。赤松広隆農林水産相は10日、急きょ宮
崎入りした。「農家は体力も気力もない。夢も希望もない」「牛豚の死体を
埋めろと言われるが、埋めるところがない」。この日、赤松農水相と面会し
た畜産関係者からは悲痛な声が相次いだ。赤松農水相は殺処分の補償につい
て「農家に負担はさせない」と述べた。都農(つの)町で最初に感染の疑い
が出たのは4月20日。農水省と同県はこの農場の牛全頭の殺処分を進めた
ほか、半径10キロ以内の家畜の移動を禁じたが、その後も発生は広がる一
方だ。5月に入ってからは特に豚で感染が増え、殺処分対象の9割を超える。
急速な拡大のため殺処分は人手が足りず、作業が追いつかない。また豚農家
は広い土地を持たないケースが多く、死体を埋める場所すら未定の農場も多
い。国内で口蹄疫が確認されたのは2000年以来10年ぶり。前回は宮崎
県で35頭、北海道で705頭が殺処分対象になり、すべて牛だった。今回
はウイルスの感染力の強さと、豚にも広まることが特徴だ。ただ、発生の大
半は川南町の一部に集中しており、農水省は「封じ込めはある程度できてい
る」とする。また、山田正彦農水副大臣は「肉の供給や価格は全く心配はい
らないと思う」と話す。 (以下略)
記事引用元:asahi.com(2010年5月10日23時47分配信)
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