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1988年12月に白夜書房(のちに子会社のコアマガジン)からロリコン第二期のバイブルとなる『Alice
Club(アリスクラブ)』が創刊された。そこには『Hey! Buddy』よりヌル目の、ローティーンの少女
の修正されたヌード写真が掲載されていた。しかし『Alice Club』の本質は新作よりも過去に出た写
真集やムックの再評価にある。毎号“伝説”のモデルやロリータムックを紹介し、ロリコンを体制から
迫害された、歴史ある一大文化に仕立て上げたのだ。ショップ売りビデオの細かな紹介や、「うっかり」
修正するスミベタの位置を間違えて割れ目が見え隠れしがちだった写真も好評だった。『Hey! Buddy』
『プチトマト』がすでに過去のものとなった時代に、ロリコンの血を絶やさぬよう新たなファンを開拓
し続けたことが『Alice Club』の功だとすれば、その再評価ブームによって古本屋でつり上がっていく
過去作品の値段が罪だった。だが『Alice Club』創刊後ほどなくして日本人の少女をモデルにすること
は出来なくなった。児童福祉法「満15歳に満たない児童に対し、道路その他の場所で歌謡、遊芸を業務
としてさせる行為、酒席に侍する行為を業務としてさせる行為を禁ずることにより、児童を有害な行為
から保護」の、「有害な行為」にヌードモデルが該当することになったからだ。抜け道は外国となる。
日本人の少女じゃなければいいのだという解釈のもと撮影はアジア、特にフィリピンやタイで現地少女
を見つけて行われることが普通になった。例えば1994年頃に『Alice Club』で大推薦され、インター
ネットでもよく話題にのぼる西村理香も、日本人ではなくタイ人である。彼女らの笑顔の裏には途上国
の貧困があるのだ。