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チェンライ県メーサイ郡、ウィエンチャイ郡、それにムアン郡には、タイ人と
日本人との混血児が沢山いる。海外に出稼ぎに出る女性の待遇改善センターの調
べに依ると89の村で一村平均3人のタイ-日の混血児が、北部の女性の海外出
稼ぎの結果として暮らしている。
7歳になるノックちゃんも“桜の国”から来た子供の一人で、現在は祖父母と
共に、メーサイで暮らしており、母親が毎月仕送りをしてくれている。彼女の母
親は、再び日本に出稼ぎに行ったのではない。ノックちゃんの母親は、ノックち
ゃんを生んでからタイに帰国し、ノックちゃんを祖父母に預けて直ぐにバーレー
ンに出稼ぎに行ってしまった。もし仕送りをしてくれるお母さんが居なかったら
ノックちゃんは勉強したり食事をしたり出来ただろうか?祖父母の家は貧しく、
ノックちゃんの母親からの仕送り以外の収入は無いのである。
次は、ノックちゃんと年齢が近いマリカの村。マリカは髪が薄く黄白色の肌を
した8歳の女の子。彼女も祖父母に育てられている。マリカのお母さんは、マリ
カを背負ってタイに帰国後、エイズで亡くなってしまった。
マリカの祖父母は、『孫は生まれて僅か9ヶ月の時にメーサイに来たんだ。肌
が黄白色で目が小さく、村の人気者だったさ。』と語った。しかし、マリカは父
親がどんな顔の人なのか知らない。父親について知っているのは、“日本に居る”
と言う事だけ。それにマリカは日本に行った事も無ければ、父親から連絡を貰っ
た事も一度も無い。
最近のマリカは元気がない。満足な食事をしていないからか、いつも病気がち
である。更に重要なことに、マリカは生まれるときから病気気味であった。母親
が生きていたときには、薬を買うお金も有ったが、母親が亡くなってからはずっ
と今の様な状況が続いている。