06/12/15 20:28:38 AsxudCV0
>>210
夕刊コラム 「紙つぶて」
『 後 ろ の 人 た ち 』 玄月 (在日作家)
先日、霊感の強い知人女性にうまくいかないことをあれこれ愚痴っていたら、にっこりしてこう言われた。
「だいじょうぶ。この五年間はしんどいでしょうけど、その後は、明るい人生が待ってますよ」
彼女は私の手相を見てないし本名や生年月日を知っているわけではない。そう言う根拠を訊(たず)ねた。
「あなたの後ろにいる人たちが、一生懸命動いてくれているからですよ。安心して、仕事に精進なさい」
彼女には「私の後ろの人たち」がよく見えるらしい。
私はまったく興味がないからよく知らないが、近年、占い?スピリチュアルなんとか?が、世間で流行っているようだ。
彼女は流行に乗っているわけではなく、子どものころからいろんな人のいろんな「後ろの人」を見てきたという。
そして予見したことは当たってきたと。私はそれを否定しない。しかし、私は霊魂の存在をまったく認めていない。
だから彼女には悪いが、彼女の言うことを信じていない。
ただ、自分や知人・有名人の過去を振り返ると、運というのがあるのがわかる。偶然とは思えない来し方が、
どんな人にもあるのだ。それを定めているのは、前世かもしれないし「後ろにいる人たち」なのかもしれない。
しかしそれは、過去を振り返る場合のみ感じることで、未来なんかだれにもわからない。
ところで、もし私の後ろにだれかいるのなら、あれも見られているこれも見られているで、
恥ずかしさのあまり縮み上がってしまうな。
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オカルト大好き 中日新聞