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(5)研修医の県外流出 派遣、要請の10分の1
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2004年に新人医師の臨床研修が必修化されたことをきっかけに顕著になった医師不足問題は、鳥取県内でも深刻の度を増している。
研修医が県外へ流出する傾向は強まり、都市部への医師の偏在は進むばかりだ。危機感を募らせる県など関係者は対策に本腰を入れている。
研究に悪影響も
「これは10年後、20年後に影響が出るという問題ではない」
県地域医療推進室長の平賀瑞雄は、県内の研修医の推移を示しながら、危機感をあらわにした。
県内7つの臨床研修指定病院で研修する医師は、04年の59人から07年は30人になる見通し。最も募集定員が多い
鳥取大学医学部付属病院の落ち込みが目立ち、04年の43人から07年は18人にまで減る。
医師の派遣どころか、学内での教育、研究に悪影響が出かねない状況に、院長の石部裕一は
「このまま行くところまで行くのでは」と頭を抱える。
本年度も医学部には27病院から100人以上の医師の派遣要請があったが、派遣できたのはわずか11人。病院側の不満は募るばかりだが、
石部は「医師を引き上げたといわれるが出せない」と窮状を強調した。
新制度では、新人医師は2年をかけて各診療科を回り、総合的な知識、技術を習得しなければならなくなった。
そのため、鳥大でも2年分の人材が抜け落ちる形となった。
一方、学内の人材不足も深刻だ。医学教育の強化に加え、法人化により病院の収支改善を迫られ、
スタッフの仕事量はここ数年で大きく増えている。