06/11/30 21:33:56 rmuxF5My0
>例えば医師5人の科があって、50人の入院患者を診ているとします。医師1人欠員ができると、
>無能な経営陣は今までどおり50人、最低でも40人診られるはずと考えます。しかし実際にはそ
>の科の入院はたいてい30-40人になります。
>
>医師数が3人にまで減少したとします。無能経営陣は30人は診られる、何とか元どおりとは言わ
>ないから40人ぐらい診るよう現場に要求しますが、実際にはその科で診られる入院数はたいて
>い10-20人といったところでしょうか。
>
>更に医師が2人に減少したとします。無能経営陣は30-40人ぐらいは入院を診るよう要求します
>が、医師は全員辞めてしまいます(笑)。
>
>2人で外来50人、入院5人診ているマイナー科ですと、1人医長になると無能経営陣は今までど
>おり見るよう要求してきますが、実際は外来は30人ぐらいに減り、入院は0-2人といったところで
>しょうか。
>
>今までいた病院での自分の経験ですが、これが10-30年前ですと、無能経営陣の要求が通った
>でしょう。しかしここ10年は、他の医師に聞いてもたいてい上記のようになっているようです。医師
>一人当たりの仕事・責任・義務・雑用・書類書きが圧倒的に増えましたから。
>
>これは自分や友人に聞いた感覚ですが、文系の友人に聴くとランチェスターモデルとか二乗均等
>の法則とかいって、もともと軍事用語だったのですが、今は経営戦略として用いられているそうで
>す。社員の質が同じ場合、1人でする仕事では戦力は数に比例しますが、チームで仕事をする場
>合は、戦力は数の二乗に比例するというものです。
>
>そういえばチーム医療が当たり前となったのはここ5-10年の事でした。地方では医師が少しづつ
>抜けていますが、病院の能力は大幅に減っていることを意味し、このままでは来年度の人事では
>機能しなくなる地方病院・科が多くなるでしょう。これをカバーするのが病院経営陣の仕事であり、
>能力ですが、地方公立は厳しいかも・・・なにせ医師確保ですら「先生から大学に頼んでください
>と」と経営陣から現場の医師に要求するような状態ですので。公立病院・公営企業や特殊法人が
>駄目になっていくのもわかります。