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続き
同書、16,17ページ
The St.Louis firm has since extended its technology to separation of nitrogen from air for
applications requiring inert atmospheres and of oxygen to enhance combustion.
の訳が誤っていると指摘して中村の訳した正訳と称する日本語文を掲げている。その中に、不活性大気、
応用操作、燃焼を大ならしめるという語がある。それらに対応する言語はそれぞれinert atomosphere、
applications、to enhance combustion である。不活性大気とは何だろう、そもそも大気とはなんだろ
う。中村はそのいずれもどういうものかぜんぜん理解していない。ましてやinert atomosphereがどうい
うものかわかっていない。ただ、英和辞書を引いて、最初に出ている訳語を機械的に当てはめただけな
のでこういうわけのわからない語句が出来上がった。不活性大気ではなくて不活性雰囲気が正解である。
大気とは地球を取り巻く空気を含む気体の集合を言うのであり、不活性雰囲気とは、ある作業を行う際
に、作業対象の物質がそれの近傍にある別の物質と反応することを防止するために対象物質の周囲をア
ルゴンとか、二酸化炭素などの不活性気体で覆うが(別の用途もある)、その覆いに用いる気体のこと
を総称して(不活性)雰囲気と称する。不活性大気といったら、地球全体を覆うことになる、冗談では
ない。
また、応用操作も、絶対に間違いとはいえないが、技術用語としては不合格点すれすれ、作業とか用
途とすればよい。また燃焼を大なら閉めるというのは意味はわかるが、これは不合格、強く燃焼させる
とか、激しく燃焼させるとかすればよいが、この場合には、単に、強く燃焼させる、とでもすればよい。
続く